【異物検査】キマダラカメムシ-虫の同定トレーニング110
※こちらのコラムには虫の写真があります。苦手な方はブラウザバックをおすすめします。
会社の近くで虫が採取できたので、前回に引き続き同定を行っていきたいと思います。
今回、同定してみた虫はこちら▼


カメムシ目カメムシ科のキマダラカメムシと推測されます。
キマダラカメムシは体長20~23mm程度、成虫の体には黄色い模様がたくさん入っており、背面の斑点、頭部の縦筋、腹部側面にある鮮やかな縞模様が特徴です。
食草はサクラ、ウメなどが確認されており、産卵場所となる樹木はソメイヨシノ、シダレザクラが知られています。
日本で最初に見つかったのは江戸時代とされていますが、その後150年間も見つからず、1934年に長崎で再発見され、2000年頃から急速に分布が拡大しました。
普段はなかなか虫の同定を行う機会がないので異物検査の良いトレーニングになりました。
弊社の異物検査では虫の種類の特定やカタラーゼ試験による混入のタイミング(加熱の有無)の推定が可能となっております。その他、異物の種類に応じた検査も行っております。
是非、ご利用ください。
異物検査・異臭検査は食環境衛生研究所へ
