爬虫類とサルモネラ症について①

近年では、爬虫類のペットとしての人気が高まり、さまざまな種類の爬虫類が一般の家庭で飼育されています。
それに伴い、爬虫類によるサルモネラ感染症が増えてきました。
なぜ爬虫類で感染するのか、疑問になる方がいらっしゃると思います。
実はサルモネラは爬虫類の腸管内に常在している菌なのです。

カメやヘビなどの爬虫類のサルモネラ保有率は非常に高く、50~90%という報告があります。
爬虫類におけるサルモネラの保有に関する研究の検査結果によると、サルモネラの保有率はヘビ類が最も高く、次いでトカゲ類、カメ類と続いています。
これは野生の爬虫類、愛玩用の爬虫類、動物園などの展示施設の爬虫類は同様の結果になるそうです。

爬虫類の多くはサルモネラを保有しています。
食品を扱う場所を避けて飼育水交換やケージの掃除などをしていただき、また取り扱った後は手洗い、うがいを心掛けてください。

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