国内産農産物における農薬の使用状況及び残留状況調査について
国内産農産物における農薬の使用状況及び残留状況調査について、農林水産省は、農薬の適正使用を推進し、安全な農作物の生産に資すること等を目的として、農家における農薬の使用状況及び生産段階における農産物中の農薬の残留状況について定期的に調査を実施しています。
直近では令和2年度及び令和3年度に調査を行い取りまとめた物を公表しています。
農薬の残留状況について
調査結果について、令和2年度では分析試料検体数1786件に対し残留農薬基準値を超えた検体は0でした。令和3年度では分析試料検体数2650件に対し残留農薬基準値を超えた検体は1でした。
表2:令和2年度及び令和3年度の農薬の残留状況に関する調査結果
年度 | 分析試料検体数(のべ検体数※) | 残留農薬基準値を超えた検体 | ||||
検体名 | 作物名 | 農薬名 | 残留農薬基準値(mg/kg) | 検出値(mg/kg) | ||
令和2年度 | 1,786 | 0 | ー | ー | ー | ー |
令和3年度 | 2,650 | 1 | はくさい | アセフェート | 0.2 | 0.3 |
※のべ検体数:1試料検体について2種類の農薬を分析した場合、2検体として計算。
令和3年度に残留農薬基準値を超えた検体は、はくさいで農薬成分はアセフェート、残留農薬基準値が0.2 ppm(mg/kg)の所、0.3 ppm(mg/kg)が検出されました。
当該はくさいについて、基準値超過の明確な原因は特定されませんでした。
アセフェートは有機リン系の殺虫剤で、はくさいを始めとして様々な作物に広く適用がある農薬です。
検体数4436に対して約0.02%の検出率となりました。
これをこのままの情報で多いと考えるか少ないと考えるかは難しいですが、はくさいとして試算すると年間平均消費量は8538gとなり、はくさい1玉を約2000gとすると年間4玉を消費している計算となります。
ここで1/5000であることを考えた場合に基準値を超えたはくさいを手にする可能性はかなり低いと評価出来るのではないでしょうか。
ただし、1件でも基準値を超えた作物が流通する事については改善すべき事であります。
詳細調査ではアセフェート粒剤は、使用方法どおりに定植時に使用されており、それ以外の時期に同剤の使用はなかったこと等から、使用基準違反等が原因である可能性は低いと考えられる、残留基準値を超えた明確な原因は確認出来なかったとされています。
生産の実態としてはこの様に使用方法通りに正しく使用をしたとしても、その結果が違反となる事があります。
この様な場合でも基準値を超えた作物を流通させないための管理手法として、残留農薬検査があります。
幅広い農薬成分を出荷前にモニターする事により、この様な違反や、他のほ場からのドリフト等による意図しない違反を防ぐ事が出来ます。
関連リンク
検査についての詳細はこちら▼
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>>出典:農林水産省 国内産農産物における農薬の使用状況及び残留状況調査の結果について(令和2年度及び令和3年度)はこちらをクリック
>>出典:農林水産省 農薬登録情報提供システムはこちらをクリック
>>出典:総務省統計局 家計調査はこちらをクリック
食品分析課001