ELISAの原理と方法

イムノアッセイ① ELISAってなに?

ELISA法とは、抗原抗体反応と酵素・基質反応を利用し、サンプル中の抗原や抗体の濃度を測定する方法のことです。
「Enzymed-linked immunosorbent assay」の略で、日本語では「酵素免疫測定法」や「酵素結合免疫吸着法」と言われています。
ELISA法には直接法・間接法・サンドウィッチ法など、いくつか種類があります。
 

間接法の大まかな手順

このコラムでは、弊社の抗体検査でよく行われる、間接法の手順を紹介します。
間接法は、血清サンプル中の抗体量の測定に適しています。
①固相…抗原をマイクロプレートのウェルにくっつけます。
②ブロッキング…固相したウェル内の空いている箇所を、スキムミルクなどのタンパク質で覆います。この操作により、抗体が抗原以外の部分に結合すること(非特異反応)を抑制します。
③血清サンプル添加…あらかじめ希釈した血清(一次抗体)を添加します。血清中に抗体があれば、固相した抗原と反応し、抗原抗体反応が起こります。
④標識抗体添加…標識抗体(血清サンプル中の抗体に結合し、酵素が修飾してある抗体)を添加します。この操作では、③で結合した血清サンプル中の抗体が抗原となります。
⑤基質液添加…標識抗体に結合している酵素と基質液が反応し、呈色します。
⑥反応停止液添加…酵素基質反応を、適当な時間でストップします。
⑦吸光度測定…プレートリーダーでウェルの吸光値を測定します。
※①~④の各操作間に、ウェルを洗浄液で洗浄する操作を挟みます。

ELISAの手順

私たちが通常実施しているELISAは、ブタやトリの野外感染や、ワクチンテイクなどを確認しています。
ELISAキットには市販されているものもありますが、自社で作製したものも多くあります。
検査項目をいろいろ取り揃えているので、まずはご相談ください。
 

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