培地性能試験の方法とは?

微生物検査に用いる培地は、調製バッチごとに培地性能試験を実施することが推奨されております。培地性能試験では、調製した培地が検出対象の微生物の培養に適しているかどうかを評価するために、ISO 11333や培地メーカーの試験成績書などを参考にして、標準菌株を用いて発育支持能、選択性、特異性などを調べます。

 

発育性 (Productivity)

評価する培地で対象微生物が良好に発育するかどうかをコロニー数(寒天培地)、濁度(液体培地)などで確認します。

 

選択性 (Selectivity)

対象微生物以外の発育阻止能(完全抑制、部分抑制)を確認します。

 

特異性 (Specificity)

評価する寒天培地に複数のコロニーが混在した場合でも、対象微生物の鑑別性が良好かどうかをコロニーの色、ハローの有無などで確認します。

 

培地性能試験を行うことで、培地調製時のヒューマンエラー(サプリメントの添加し忘れなど)に早急に気付ける可能性があります。また、保管日数が長い培地に対して性能劣化の懸念がある場合にも培地性能試験は有効に活用できます。

 

筆者は、培地性能試験を通じて培地成分や選択原理に関する知識、対象微生物を鑑別する能力を身に付けることができました。これから微生物検査を始めるという方には、培地調製とセットで培地性能試験を実施することをお勧めします。

 

参考文献

■ ISO 11133:2014 Microbiology of food, animal feed and water―Preparation, production storage and performance testing of culture media

■ ISO 11133:2014/Amd.2:2020 Microbiology of food, animal feed and water―Preparation, production, storage and performance testing of culture media. AMENDMENT 2

 

 

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