ビタミンB1|栄養素バランスを整えて摂取効率アップ②

第2回はビタミンB1についてお話します。
 

ビタミンB1

前回紹介したビタミンC同様、ビタミンB1も水溶性ビタミンで体内に貯蔵することができないので、積極的に摂取することが大切です。
ビタミンB1の主な働きは、「疲労回復」「糖質の代謝」です。
運動時に産生されて疲れの原因となる乳酸を分解してエネルギーにすることで、疲れを回復してくれます。さらに、糖質の代謝を助ける酵素となるため、糖質をエネルギーに変換する際に欠かせない栄養素です。糖質だけでなく、アルコールの代謝にも関与するため、お酒好きな人も積極的に摂取しましょう。
 
ビタミンB1は主に豚肉や玄米などに多く含まれています。
 
ビタミンB1が含まれている食品
 
効率的に摂取するためには、水に溶けやすく、アルカリで分解される性質を持っていることを考慮することが重要となります。さらに、油脂にはビタミンB1の消費を節約する働きがあったり、アリシンという栄養素が含まれるニンニクや玉ねぎとともに摂取すると疲労回復作用を長続きさせる働きがあります。
 
効率的に摂取するためには
 

最後に

ビタミンB1を効率的に摂取できる料理を紹介します。
 
豚肉の生姜焼き
 
『豚肉の生姜焼き』
豚肉の中でもビタミンB1を比較的多く含むロース肉を使用し、すりおろしにんにく・たまねぎと共にソテーすることで、脂質・ニンニク・たまねぎによって効率的に摂取・消費ができます。ビタミンB1をたっぷり摂取することで糖質代謝を促しエネルギーを生み出せるので、スタミナをつけたいときに是非お勧めです!
 
参考文献
「世界一やさしい!栄養素図鑑」牧野直子監修(新星出版社)
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書 (厚生労働省)
 
食環境衛生研究所ではビタミンB1(チアミン)の検査を承っております。栄養表示に関するご依頼やご相談などお気軽にお問い合わせください。
>>ビタミンB1(チアミン)はこちら
 
 

youtube