【異物検査】ヒメトビウンカ-虫の同定トレーニング50

※こちらのコラムには虫の写真があります。苦手な方はブラウザバックをおすすめします。
 
会社の近くで虫が採取できたので、前回に引き続き同定を行っていきたいと思います。
今回、同定してみた虫はこちら▼
 
 
 
 
 
 
 
 
ヒメトビウンカ①
 
ヒメトビウンカ②
 
カメムシ目ウンカ科ヒメトビウンカと推定されます。
体長は3~4mm程度で、日本では年に5世代程度繰り返して発生します。
幼虫の姿で越冬し、成虫の姿では稲や麦を吸汁します。
イネ縞葉枯ウイルスを保有しているヒメトビウンカに吸汁されると、葉は枯れて穂は奇形となるため、注意が必要です。
ウイルスに感染しては治療することができないため、ウイルスを保有しているかもしれないヒメトビウンカ自体を防除することが重要になります。薬剤が効果的であるため、効果のある時期に薬剤を使用する方法や、越冬して成虫が出現する前に、寄生植物となるイネ科雑草を枯死させる方法で防除することが有効です。
 
>>異常品(異物・異臭検査)はこちら
 
 

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