【アフリカ豚熱(ASF)について】
アフリカ豚熱(ASF)とは
アフリカ豚熱(ASF(African swine fever))も、アフリカ豚熱(ASF)ウイルスの感染による豚とイノシシの病気ですが、現在国内で発生している豚熱(CSF)とは異なる病気です。強い感染力と高い致死率が特徴で、家畜伝染病予防法において家畜伝染病に指定されています。
我が国は本病の清浄国であり、これまで本病の発生は確認されておりませんが、アフリカでは常在的に、ロシア及びアジアでも発生が確認されているため、今後とも、海外からの侵入に対する警戒を怠ることなく、本病の発生予防に努めることが重要です。
アフリカ豚熱ウイルスの侵入を防ぐためのお願い
侵入経路:肉に付着
侵入経路:人に付着
海外などでは、
空海港では、
国内では、
なお、アフリカ豚熱は豚、いのししの病気であり、人に感染することはありません。
主な臨床症状や特徴
臨床症状は、ウイルス株ごとの病原性の違い、宿主側の要因(動物種、年齢、健康状態等)ならびに感染経路によって異なり、甚急性型、急性型、亜急性型、慢性型および不顕性型と多様な病態を示す。哺乳豚や妊娠豚はより重篤な症状を示し、致死率も高い。
甚急性型では41°C以上の発熱、元気消失、食欲不振を呈することがある。皮膚のうっ血、紅斑が強く見られる場合もあるが、多くは臨床的に著変を示すことなく感染後4日以内に突然死する。致死率は100%に達する。
急性型では臨床症状が最もよく認められ、元気消失、食欲不振を呈し、豚同士集まってうずくまる等の行動が見られる。発熱の症状は感染3~6日後にみられる(40~42°Cの発熱)。血液所見として白血球減少を認め、一時的に血小板減少を呈することもある。血小板減少が顕著な場合、他の豚に踏まれたりかじられたり、また柵にぶつけたりしたときに出血し易く、皮下出血や出血として認められたり、豚舎の壁や床に血の染みをつけることもある。外貌上は特段の変化を示さないものが多いが、耳翼に紅斑を示す場合がある。耳翼の紅斑はその後斃死前には紫斑(チアノーゼ)に変わる。下腹部や脚部、尾部において紅斑やチアノーゼを示すものもある。腹式呼吸や下痢を示すものも多い。母豚では流産もみられる。感染した豚は発熱後1週間以内に死亡し、致死率は概ね100%である。現在流行する遺伝子型II型株に感染した豚は、概ね甚急性型または急性型の症状を示す。
ワクチン
本病に対しては有効なワクチンはなく、迅速な診断による摘発淘汰が行われる。
我が国は本病の清浄国であり、これまで本病の発生は確認されておりません。
発生を防ぐことが日本の養豚を守るために極めて重要となります。
昨今では益々、日ごろの衛生管理が重要となってきております。
弊社では、疾病検査等も行っておりますので、お役立ていただけますと幸いです。
また、消毒薬の試験等も随時受け付けております。
相談等でも構いませんので、いつでもお気軽にお問い合わせください。