【異物検査】ハムシの一種-虫の同定トレーニング67
食品検査課のasnmです。
会社の近くで虫が採取できたので、前回に引き続き同定を行っていきたいと思います。
今回、同定してみた虫はこちら▼
コウチュウ目ハムシ科の一種と考えられます。
形態としては胸部が長く、目の位置も独特なのでクビボソハムシ属のキベリクビボソハムシに似ているのですが、この種は黒い紋様の変異・消失が多いようで、完全に消失した個体の可能性が考えられます。
クビボソハムシ属の仲間はヤマノイモ科の植物を食べることから農業害虫として扱われることがあり、中にはヤマイモハムシというそのままの名称がつけられた種も存在します。
弊社のある群馬県ではやまといもの生産が盛んな地域がありますが、弊社の周りにもやまといもが栽培されている畑か、野生のヤマノイモ科植物が生えている場所があるのかもしれません。
ヤマノイモ科の地上部を食害するようなので、販売されているやまといもに混入するリスクは低いと考えられます。
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