リステリア食中毒の詳細な症状とは

リステリアについて

リステリア・モノサイトゲネス(Listeria monocytogenes )は、河川水や動物の腸管内など環境中に広く分布する細菌です。
一般的な食中毒細菌と同様に通常の加熱によって死滅しますが、4℃以下の低温や12%の食塩濃度下でも増殖できる特徴があります(最も発育しやすい温度は30℃~37℃)。
 

リステリア食中毒の症状

軽症で自然に治るとされていますが、リステリア症に感染し重症化すると致死率が高い疾患であります。
発症するまで数日間~数週間ですが、24時間以内に発症する人もいれば、90日以上経ってから発症する人もいます。
主に悪寒、発熱、筋肉痛などインフルエンザなどの他の感染症と区別が難しい場合や敗血症、髄膜炎、中枢神経系症状などを引き起こす場合(リステリア症)もあり、海外では死亡例も確認されています。
リステリアに感染して重症化することはまれですが、妊婦、高齢者の方は注意が必要です。
特に、妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがあります。
 

リステリア食中毒の原因食品

ナチュラルチーズなどの乳製品、生ハムなどの食肉加工品、スモークサーモンなどの魚介類加工品、コールスローなどのサラダなどでリステリアによる集団食中毒が発生しています。
 
リステリアは低温や高い塩分濃度下でも死滅せず、冷蔵庫内の温度帯でも時間はかかりますが食中毒の原因となるほどに増殖することができるため、冷蔵庫で長期間保存され、加熱せずにそのまま喫食すると食中毒の原因につながります。
 

リステリア食中毒の予防方法

  • 食品の保存方法に注意する
  • 食品は期限内に食べるようにする
  • 野菜や果物は良く洗い、生肉に使用した調理器具はよく洗い消毒する
  •  
    リステリアは4℃以下の低温状態や塩分12%の状態でも増殖が可能なため食品の保存方法に注意をしなければなりません。冷凍またはチルド室(0~2℃)で保存しましょう。
    冷蔵庫を過信せず、食品は期限内に(開封後は速やかに)食べるよう心がけましょう。
    野菜や果物は良く洗い、生肉に使用した調理器具はよく洗い消毒しましょう。また、加熱により死滅するので、加熱して食べることも、予防対策の一つです。
     

    まとめ

    リステリア食中毒は、妊婦さん、高齢者、免疫力低下している方は特に注意が必要です。食品の加熱や衛生管理を徹底し、安全な食生活を心がけましょう。
     
    参照:厚生労働省 リステリアによる食中毒
     
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