プラジクアンテル検査開始しました!|残留動物用医薬品検査
食環境衛生研究所では、動物用医薬品「プラジクアンテル」の残留検査を行っております。
今回と次回の2回にわたり、プラジクアンテルについての紹介をしていきたいと思います。
プラジクアンテルとは
〈品目名〉
プラジクアンテル[ Praziquantel ]
〈用途〉
ピラジノイソキノリンのラセミ誘導体であり、寄生虫の外被(被膜)を破壊し、内容物の体外への放出、無機イオンの能動的な移動を阻害しカルシウムイオンやナトリウムイオンの過度の蓄積による痙攣や収縮の発生等、種y酢の2次的な生化学的反応により寄生虫を死滅させます。
我が国においては、スズキ目魚類の外部寄生虫(はだむし)の駆除剤として使用されています。
EUにおいては馬及び羊、オーストラリアにおいては馬の内部寄生虫(条虫類及び吸虫類)の駆虫剤として使用されています。
また、ヒト用医薬品としても古くから世界的に使用されています。
構造式・物性
〈構造式〉
残留基準値
食品分析名 | 基準値(ppm) | 設定根拠 | 留意点 | 基準値(ppm)(適用期限) |
---|---|---|---|---|
その他陸棲哺乳類に属する動物の筋肉 | 0.3 | Ac2007 | ||
その他陸棲哺乳類に属する動物の脂肪 | 0.2 | Ac2007 | ||
その他陸棲哺乳類に属する動物の肝臓 | 4 | Ac2007 | ||
その他陸棲哺乳類に属する動物の腎臓 | 4 | Ac2007 | ||
その他陸棲哺乳類に属する動物の食用部分 | 4 | Ac2007 | ||
魚介類(すずき目魚類に限る。) | 0.22 | Ac2007 |
参考文献
以上、プラジクアンテルについての用法や構造、残留基準値についての説明でした。
次回は、「分析法」「一日摂取許容量(ADI)」についてご紹介します。
食環境衛生研究所ではプラジクアンテルの残留動物用医薬品検査を承っております。
ご依頼やご相談などお気軽にお問合せください。