抗酸化作用とビタミン

●抗酸化作用について
 私たちの体は、呼吸によって酸素を取り込み、食事で摂った栄養素を燃やしてエネルギーを作りだしています。この過程の中で、酸素の一部が変化し「活性酸素」となります。この活性酸素が私たちの細胞を傷つけ、被害をもたらしています。活性酸素は老化、がん、シワ、しみ、糖尿病や脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病の原因となります。活性酸素は年齢とともに増えるとも言われていますが、ストレス、食品添加物、タバコ、激しい運動、多量飲酒、紫外線なども活性酸素が増える原因です。活性酸素を増やす因子は身の回りにたくさん存在しています。
 活性酸素から体を守るはたらきを「抗酸化作用」と呼び、ヒトの体には、活性酸素を無害化する抗酸化システムが備わっています。SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)、グルタチオンペルオキシダーゼ、カタラーゼと呼ばれる酵素が体内で合成されており、過剰に発生した活性酸素を無毒化してくれます。
しかし、活性酸素の生成量が多いと、無毒化が間に合わずダメージを受けてしまいます。

●抗酸化作用のあるビタミン
 体内の酵素だけでなく、「抗酸化物質」と呼ばれる化合物も活性酸素を無毒化します。抗酸化物質は、他の物質に比べて酸化されやすい性質をもつため、私たちの細胞が酸化されるよりも優先的に酸化され、細胞を傷害から防御してくれます。
代表的な抗酸化物質に抗酸化ビタミンがあります。

 ○ビタミンA(レチノールβ-カロテン
  体内でビタミンAとして働く物質の総称です。緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンは抗酸化力が強いです。
  β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わります。

 ○ビタミンC(アスコルビン酸
  抗酸化力が非常に強く、活性酸素から細胞や組織を守ります。
  食品からの摂取では吸収率は良いですが、一度に大量に摂取しても余った分は
  尿から排泄されてしまいます。
  また体内では作られないので、毎日摂取が必要です。

 ○ビタミンE(トコフェロール
  抗酸化作用が強く、細胞膜のリン脂質の酸化を防ぎ、リン脂質が酸化してできる過酸化脂質の発生を
  抑えてくれます。過酸化脂質は細胞を傷つけて老化させ、さまざまな病気を引き起こします。
  ビタミンA、ビタミンCと一緒に摂取することで相乗効果があります。

弊社では今回ご紹介した 抗酸化ビタミン を含め様々な栄養成分を検査可能です。
検査のご相談等も承りますので、お気軽にお問い合わせください。


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