衛生商品「99.9%除菌」や「ウイルス不活化」は本当? 表記の裏側を紹介します!

近年の感染症拡大の状況にともない、衛生商品を買ったり、見かけたりする機会は増えたのではないでしょうか。
また、「99.9%除菌」や「〇〇ウイルス不活化」等の文言を記載し販売している製品も多いですが、これらの表記を科学的な根拠なしに行うと、虚偽・誇大表現として抵触する場合があります。
これらの文言を、根拠をもとに表記する場合には、評価試験を行う必要があります。
それが、『殺菌・ウイルス不活化効果試験』です。

殺菌効果試験

試験については、対照区と試験区を使い、それぞれを比較することで結果の証明をします。

① 2本の試験管を用意し、試験区にはお客様からご依頼された試験品、
対照区には希釈液または比較したい商品がある場合にはその商品を試験管に入れます。
≪対照区≫:希釈液または比較品
≪試験区≫:試験品
② 菌液を用意し対照区と試験区の試験管に入れ、指定時間放置し培養させます。
③ それぞれの区の試験管で、【10倍階段希釈】を行います。
10倍階段希釈については、動画で詳しく解説しています。ページ下をご覧ください。

〈ここまでは殺菌効果試験・ウイルス不活化効果試験ともに同様の流れです。〉

④ 10倍階段希釈を行った試験管の液体を、それぞれの寒天培地に塗り広げ、
菌に合った温度と時間で培養していきます。
⑤ それぞれの培地に生えた菌数を算出し、対照区と試験区で比較します。

 

 

画像のように、試験区では菌が見られず、対照区では菌が見られた場合、
製品によって殺菌されたことがわかります。


ウイルス不活化効果試験

① ~③までは殺菌効果試験と同様の流れです。
④ 液体を細胞に接種し、ウイルスにあった温度と時間で培養させます。
⑤ 培養後、細胞を顕微鏡で観察します。
⑥ 試験区と対照区の細胞変性効果を確認し、比較することでウイルス不活化効果を証明します。

◎以下の画像では、細胞が壊れていません。
つまり、ウイルスが増殖していないことになります。

 

 

 

〇以下の画像では、細胞が壊れています。
つまり、ウイルスが増殖していることになります。

 

 

このような評価試験により、製品に「99.9%除菌」や「〇〇ウイルス不活化」などの表記がされています。


殺菌・ウイルス不活化効果試験 YouTube

こちらの試験の詳細を、動画で解説したものもございます。
以下をクリックでご覧いただけます。

 

 

弊社では、殺菌・ウイルス不活化効果試験を実施しております。
まずはお気軽にご相談下さい。

【殺菌・ウイルス不活化効果試験】
https://www.shokukanken.com/kensa_cat/consignment-test/general/sterilization/

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