【ピロリ菌】ピロリ菌って何?いろいろあるピロリ検査方法とは?
ピロリとは
ピロリ菌(Helicobacter pylori)とは、らせん状の形をした細菌で人の胃の粘膜に感染し、慢性的な感染から胃がん・萎縮性胃炎・MALTリンパ腫などを引き起こす起因菌と言われています。ピロリ菌に感染しても、すぐには胃がんにはなりません。ほとんどの場合無症状感染が持続し、胃の慢性的な炎症から胃粘膜に萎縮などをもたらし、数十年かけて胃がんが発生します。ピロリ菌の治療は、抗菌薬の経口投与により行われ、ピロリ菌の除菌治療を行い除菌に成功すると胃がんの発症が抑制されることが明らかになり、萎縮が進まないうちに除菌する方が胃がんの予防効果が高いことも判明しています。そのため、ピロリ菌の早期発見と除菌が胃がんの予防に繋がるとされています。
ピロリ菌の検査方法
ピロリ菌の検査方法は、内視鏡を使う方法や呼気・血液・尿・便を使う方法など様々です。
まず、ピロリ菌の検査方法は、侵襲的検査と非侵襲的検査に分かれます。侵襲的検査とは、採血や胃カメラなど身体へ負担のかかる検査になります。一方、非侵襲的検査は、痛みや身体への負担の少ない検査方法になります。様々あるピロリ菌の検査方法で、内視鏡を使用する検査と血液を使用する検査は、侵襲的検査になります。呼気・尿・糞便を使用する検査は、非侵襲的検査になります。
内視鏡検査:
内視鏡を用いて、胃の組織を採取しピロリ菌感染の有無を調べる検査。採取した組織は、『迅速ウレアーゼ法』、『鏡検法』、『培養法』といった検査を行い、ピロリ菌感染の有無を診断する。胃カメラを使用するため、身体への負担が大きい。
血液検査:
血液中にピロリ菌の抗体価を測定する検査。抗体価が陽性であっても、現在の感染状態を反映しているか判断できないため、血液抗体価のみでピロリ菌感染の有無は判断できない。
また、検査感度が低い。
呼気検査(尿素呼気試験):
尿素の錠剤を飲み、錠剤を飲む前と後での呼気中の二酸化炭素濃度を測定する検査。ピロリ菌は、高いウレアーゼ活性をもつため、ピロリ菌に感染しているとウレアーゼにより、尿素からアンモニアと二酸化炭素が産生され、産生された二酸化炭素濃度を測定する。医療機関で行う必要があり、検査前の食事や喫煙の制限が必要になる。
尿検査:
尿中のピロリ菌抗体を調べる検査。負担が少なく簡単に検査をすることができるため、学校検診などのスクリーニング検査に用いられる。抗体を測定するため、除菌後でも陽性になることがある。
便検査:
便中のピロリ菌を調べる検査。負担が少なく簡単に検査をすることができる。現在のピロリ菌の感染状態を反映しているため、除菌の判定にも用いられる。プロトンポンプ阻害剤を内服している場合、偽陰性になる可能性がある。
まとめ
弊社では、ピロリ菌検査を行っています。弊社のピロリ菌検査は、便で検査を行います。ピロリ菌の感染の有無を調べる検査は多くあり、その中には痛みを伴う検査もありますが、自宅で採便をして送るだけでピロリ菌の感染の有無を調べることができます。そのため、医療機関で検査を受ける時間がない方や痛みを伴う検査が苦手な方におすすめです。是非、ご利用ください。