ノロウイルス検査の種類

毎年秋~冬くらいから流行するノロウイルスですが、食中毒の原因となることでもご存じの人が多いのはないでしょうか。
潜伏期間は1~2日ほどで、発症すると嘔吐、下痢、発熱等といった症状が2~3日ほど出ることが多いです。また、感染しても無症状で保菌している人もいることがわかっています。食中毒を防ぐにはこの無症状感染者を早期発見することが重要になります。

弊社では検便検査のノロウイルス検査も行っておりますが、検査方法の違いによって3種類あります。
①リアルタイムRT-PCR法、②イムノクロマト法、③エライザ法


【それぞれの特徴と検出感度】
①リアルタイムRT-PCR法
高感度の遺伝子検査です。
少量のウイルスでも検出可能なため、感染しても症状のない無症状感染者でも陽性となります。陽性の場合、ウイルスの型(GI、G2 )も報告可能です。
【検出感度:便1gあたりのウイルス量>102~104

②イムノクロマト法
ノロウイルス抗原検出迅速検査キットを用いた方法です。
リアルタイムPCRと比べると感度は低くなりますが、有症者だと十分に検出は可能です。
【検出感度:便1gあたりのウイルス量>106

③エライザ法
酵素免疫測定法と呼ばれる方法です。イムノクロマトと比べるとほぼ同等の感度です。
イムノクロマト法より検査時間が長いので結果をお急ぎの方には不向きです。
【検出感度:便1gあたりのウイルス量>106~108


※大量調理施設衛生管理マニュアル(厚生労働省)で記載されているノロウイルス検査には『ノロウイルスの検査に当たっては、遺伝子型によらず、概ね便1g当たり105オーダーのノロウイルスを検出できる検査法を用いることが望ましい。』と記載があります。
これに該当するのは弊社では①のリアルタイムRT-PCR法のみが該当します。
ノロウイルス検査で迷ったら①のリアルタイムRT-PCR法をおすすめします。

ノロウイルス検査(検便)はこちらから → ノロウイルス検査(検便)

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