浮腫病で困っていませんか?

 昨年、よく耳にしたのが「浮腫病」でした。
特に、秋口から苦労されている生産者の方が多くいました。
すぐ、落ち着かれた農場、だらだら今まで苦労されている農場と様々です。
 そんな中、近日中に浮腫病のワクチンが発売されるという気になる話題があり、いつ発売されるか、とても興味があります。
 「浮腫病」という名前の由来は、眼瞼浮腫が見られるためですが、
近年、顕著な眼瞼浮腫症状が減少し、レンサ球菌症やその他の敗血症での死亡と区別がつきません。
そのため、類症鑑別が必要になります。
浮腫病の要因の一つとして、母豚からの垂直感染があります。
そのため、育成候補豚の適正な飼養管理と母豚群を安定化することが重要になります。
また、浮腫病は大腸菌の1 つ、つまり腸内細菌の1 つです。
豚が、浮腫病発症のスイッチとなるストレスを感じないように管理することが重要なため、
「管理病」と言われます。
特に、浮腫病は給餌管理や飼料による影響が大きく「浮腫病」=「管理病」という認識が一般的になりました。
もちろん、ここでいう「飼料の影響」とは飼料の良し悪しではありません。
もっと掘り下げれば「消化不良」が浮腫病の根源と言っても過言ではなく、「過食・空腹」を起こさせないよう、飼養頭数に適した給餌頭口数・飲水量はもちろん、離乳体重とフェーズフィーディングの関連性も浮腫病対策の重要な「給餌管理」と言えます。
とは言え、やればやるほどドツボにはまる…それが浮腫病の恐ろしさです。
浮腫病が農場で爆発すると、急性で事故率が上がり、?期化する場合もあります。
離乳直後の下痢・軟便、発育が良い子豚の突然死、神経症状。どの症状も、浮腫病で見られる症状です。
みなさん、このような症状に悩まれていませんか。

弊社では、2021 年3 月から浮腫病(Stx2e)ELISA 検査が可能になりました。
1. 育成候補豚の感染状況の把握
2.移行抗体とそれによる母豚の感染状況の把握
3.ELISA値の推移から野外感染時期を推察
として、お使いいただければ、①疾病の診断、②感染時期と感染圧の把握、③飼養管理の改善の一助としてお役に立てると思います。

お困りの方や今回のコラムの中で思い当たることがあり気になる方がいれば、一度弊社にお問い合わせ下さい。

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