新型コロナ「ニンバス」が流行　感染したら何日休む？出勤停止？

落ち着いてきたかにみえた新型コロナウイルスですが、近頃、再び感染者数が増加傾向にあります。
感染するとカミソリの刃を飲み込むような強烈な喉の痛みがあらわれる「ニンバス」と呼ばれる変異株が流行しており、再び不安が広がっています。
「ニンバス（NB.1.8.1）」は、オミクロン系統から派生した新しい変異株です。
もし、いま新型コロナウイルス(ニンバスなど)に感染した場合、職場への出勤はしてもよいのか、どのくらい外出を控えるべきなのか気になる方も多いのではないでしょうか。
新型コロナウイルス（ニンバスなど）に感染した場合の対応や注意点について、わかりやすく解説します。

ニンバス(NB.1.8.1)はこれまでよりも感染力が強い

変異株ニンバス(NB.1.8.1)は、強烈な喉の痛みがあらわれることが特徴とされています。
ニンバス(NB.1.8.1)は、オミクロン系統から派生した変異株で、これまでの変異株と同様、エアロゾル感染、飛沫感染、接触感染が主な感染経路となります。感染すると、強い喉の痛みのほか、発熱、咳、倦怠感、下痢などの症状があらわれるとされています。(参考：厚生労働省)
また、ニンバス(NB.1.8.1)は、これまでの流行株よりも感染力が強いとされています。
ニンバス(NB.1.8.1)はこれまでの免疫を大きく回避する能力は持っておらず、これまでのワクチンや感染で得た免疫が、引き続き重症化予防などにつながります。(参考：東京都医学総合研究所)

新型コロナウイルス(ニンバスなど)に感染したら出勤停止になる？

新型コロナウイルス(ニンバスなど)に感染したからといって、必ずしも出勤を停止しなければならないわけではありません。
2023年5月に新型コロナウイルスは「5類感染症」に位置づけられました。これは、季節性インフルエンザなどと同様の扱いです。
5類感染症に移行したことで、行政による感染者への「就業制限（出勤停止）」はなくなりました。
つまり、法律上、感染したからといって一律に出勤を停止させられるわけではありません。
 
新型コロナウイルスに感染しても、感染症法に基づく外出自粛は求められません。
出勤を控えるかどうかは、個人の判断に委ねられます。
行政による一律の措置はありませんが、これは「感染しても出勤してよい」ということではありません。
感染拡大を防ぐため、企業が独自の就業規則やガイドラインを定めている場合もありますので、確認が必要です。
 

新型コロナウイルス感染での出勤停止や欠勤は有給？無給？

新型コロナウイルス(ニンバスなど)感染により出勤を控えるかどうかは、個人の判断に委ねられています。コロナ感染で会社をお休みした場合、有給・無給どちらの扱いとなるか以下の事例によって異なります。

従業員が自らお休みを申し出た場合

従業員がコロナ感染により自らお休みを申し出た場合、原則、欠勤扱いで無給となります。
就業規則で病気休暇など特別休暇の定めがある場合は、その規定に沿って有給・無給の判断がされます。
年次有給休暇を保有している場合は、従業員からの申請により、有給休暇として処理されます。
 

会社側から従業員にお休みしてもらった(出勤停止を命じた)場合

会社側がコロナに感染した従業員に出勤停止を命じた場合、原則、休業手当(平均賃金60％以上)の支払いが必要となります。
会社が感染拡大防止のため出勤停止を命じることは、安全配慮義務に基づくものであり、会社の判断による休業と見なされます。
このため、公衆衛生上の理由であっても、原則として休業手当の支払い義務が発生します。
ただし、医師の診断書などにより従業員が客観的に就労不能と判断される場合は、会社都合の休業ではないため、休業手当を支払う必要はありません。

新型コロナウイルス、他人にうつすリスクはどれくらい？

個人差がありますが、新型コロナウイルス感染症は発症2日前から発症後7～10日間にわたり感染性ウイルスを、鼻やのどから排出します。
発症後3日間は、ウイルスの排出量が非常に多く、5日間経過後は大きく減少するとされています。特に発症後5日間が他人にうつしてしまうリスクが高いことため注意が必要です。
発熱やせきなどの症状がおさまってくるとともにウイルス排出量も減少しますが、しばらくの間はウイルスを排出するとされているため注意が必要です。

新型コロナウイルス感染後、どのくらい外出を控えることが推奨される？

法律に基づく外出自粛は求められず、出勤や外出を控える目安は、個人または職場の判断に委ねられます。
厚生労働省では、発症日を0日目として5日間は外出を控えるよう推奨しています。
これは、特に発症後5日間が他人にうつしてしまうリスクが高いためです。
また、5日目であっても症状が続いていた場合は、熱が下がって、喉の痛みや痰といった症状が軽くなってから丸1日（24時間）が経過するまで、外出を控えることが推奨されています。
 

家族が新型コロナウイルスに感染したら？

同居家族が新型コロナウイルスに感染した場合、可能であれば部屋を分け、世話をする人を限定しましょう。
また、看病する人は、感染者の発症日を0日目として、特に5日間は自身の体調にも注意してください。
手洗い、うがい、こまめな換気など基本的な感染予防のほか、マスクの着用などで対策をおこないましょう。
 

新型コロナウイルス、効果的な感染対策は？

新型コロナウイルスの感染対策としては、手洗い、うがい、換気、マスク着用、換気の悪い場所や人が密集する場所、近接した会話を避けることが効果的です。
マスクの着用については、令和5年3月13日以降、個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基本となりました。
しかし、自身が新型コロナウイルスに感染している場合は、他人にウイルスをうつさないためにマスクを着用したり、また人混みや換気の悪い空間に行く際は、自身が感染するのを防ぐためにマスクを着用することが推奨されます。
このように、状況に応じてマスクを着用することが、感染拡大防止のための重要な配慮となります。
 

備えておきたい食料品や日用品

新型コロナウイルスに感染すると、体調不良で外出が困難になったり、感染拡大を防ぐために外出を控えたりする必要があります。
そのため、日頃から食料品や日用品を備えておくことが大切です。

備えておきたい食料品例

食欲がなくても食べられるものや、カロリーが摂取できるものがおすすめです。
【食料品例】
・主食(米、うどん、シリアルなど)
・レトルト食品やインスタント食品
・冷凍食品
・菓子類(特にチョコレート
・果物などの缶詰
・ゼリー状栄養補助食品
・スポーツ飲料
・経口補水液
 

備えておきたい日用品例

・体温計
・氷まくら、保冷剤などの冷却材
・消毒用エタノール
・マスク
・ごみ袋
・トイレットペーパーやティッシュペーパー
・生理用品、乳幼児や⾼齢者がいる世帯ではミルクやおむつなど
 
※神奈川県HP「新型コロナウイルス感染時のすごし方」参照
 

マスクは毎日交換しましょう！

新型コロナウイルス対策として非常に有効なマスクですが、同じマスクを連日で着用するとマスクの内側に食中毒菌などの菌が繁殖してしまうことがあり、不衛生です。
マスクは必ず毎日新しいものに交換し、衛生的に着用しましょう。
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