ノロウイルス(リアルタイムRT-PCR法)なら最短即日報告!郵送可能!

※至急対応可能 最短即日報告
※団体割引可能 お見積りが必要なお客様はお気軽にお問い合わせください
また、どのような検査項目にすればいいのか分からないなどがございましたらお気軽にまずはご相談ください!
ノロウイルス検査ページ
→お問い合わせはこちらから
ノロウイルス(遺伝子型GⅤ)を使った試験もあります!

ノロウイルスの主な感染経路
ノロウイルスの主な感染経路は経口感染です。ノロウイルスに汚染された食品や水を口にした場合だけでなく、感染者の便や吐物に含まれるウイルスが手指や物を介して口に入ることでも感染します。
ノロウイルスは人から人へうつるため、家庭だけでなく、学校、保育施設、介護施設、飲食店など、多くの人が生活したり食事をしたりする場所では集団感染につながることがあります。
感染者の便や吐物を介した感染
感染者の便や吐物には、ノロウイルスが含まれています。トイレの後や吐物を処理した後の手洗いが不十分な場合、手指に残ったウイルスが口に入ることで感染する可能性があります。
また、嘔吐や下痢などの症状が治まった後も、一定期間は便からノロウイルスが排出されることがあります。症状がなくなった後も、トイレ後や食事前の手洗いを続けることが大切です。
汚染された手指や物を介した感染
感染者が触れたドアノブ、蛇口、便座、照明のスイッチ、手すりなどにノロウイルスが付着し、その場所を触った人の手を介して感染が広がることがあります。
家庭内で感染者が出た場合は、タオルの共用を避け、家族が頻繁に触れる場所を適切に清掃・消毒することが重要です。家庭内での具体的な対応は、「家族がノロウイルスに感染したら?家庭内感染を防ぐ対応・消毒方法」で詳しく解説しています。
感染した調理従事者が扱った食品からの感染
ノロウイルスに感染した調理従事者の手洗いが不十分な場合、手指を介して食品が汚染され、その食品を食べた人に感染が広がることがあります。
ノロウイルスは、症状のない感染者からも食品へ付着する可能性があります。そのため、食品を扱う施設では、調理従事者の健康管理や衛生的な手洗いを徹底することが重要です。
食品を扱う現場での詳しい対策は、「ノロウイルス食中毒対策のポイント」をご確認ください。
カキなどの二枚貝からの感染
カキなどの二枚貝は、海水中のノロウイルスを体内に蓄積することがあります。ノロウイルスに汚染された二枚貝を生や加熱不十分な状態で食べると、食中毒を起こす可能性があります。
特に加熱用の二枚貝は生で食べず、中心部を85~90℃で90秒以上加熱することが重要です。生食用と加熱用の違いについては、「生食用牡蠣と加熱用牡蠣の違い」で詳しく解説しています。
吐物などから飛散したウイルスを取り込む感染
感染者が嘔吐した際には、ノロウイルスを含む細かな飛沫が周囲に飛散することがあります。また、吐物を適切に処理せず乾燥させると、ウイルスを含む細かな塵が空気中に舞い上がり、口に入ったり周囲の物に付着したりする可能性があります。
これは、麻しんなどのようにウイルスが空気中を長時間漂って広がる典型的な空気感染とは異なります。吐物を処理する際は、乾燥する前に適切な方法で取り除き、周囲を消毒することが大切です。
過去に発生したノロウイルス食中毒の事例
ノロウイルス食中毒は、飲食店で提供された料理だけでなく、加熱せずに食べる和菓子や生食用の二枚貝など、さまざまな食品を介して発生しています。
ここでは、自治体が公表した情報をもとに、2026年に確認された事例を紹介します。なお、原因となった食品や汚染経路が特定されていない事例については、公表されている範囲のみを記載しています。
和菓子を原因とする事例(大阪市)
2026年5月、大阪市内の和菓子店で製造・販売された柏餅、いちご大福、よもぎ餅を食べた男女10人に、吐き気、おう吐、下痢などの症状が確認されました。
発症者4人と調理従事者3人の便からノロウイルスが検出され、発症者に共通する食品が同店の和菓子以外に確認されなかったことなどから、大阪市は同店を原因施設とする食中毒と判断しました。発症者10人のうち5人が医療機関を受診しましたが、入院した人はおらず、全員が快方に向かったと公表されています。
大阪市は、原因施設に対して2026年5月11日から12日までの2日間、営業停止を命じました。
参考:大阪市「食中毒の発生について(淀川区)」
関連記事:柏餅・いちご大福・よもぎ餅によるノロウイルス食中毒
生食用岩かきを原因とする事例(新潟市)
2026年5月、新潟市内の飲食店で提供された生食用岩かきを食べた55人のうち、25人に下痢、おう吐、腹痛などの症状が確認されました。
新潟市は、生食用岩かきを原因食品と推定し、病因物質をノロウイルスGIIとしています。生食用として提供された食品であっても、ノロウイルスによる食中毒のリスクがなくなるわけではないことを示す事例です。
参考:新潟市「令和8年食中毒発生状況」
関連記事:生食用岩かきによるノロウイルス食中毒
飲食店で提供された料理による事例(長岡市)
2026年5月、新潟県長岡市の飲食店で提供された料理を食べた245人のうち、54人に下痢、発熱、吐き気、おう吐などの症状が確認されました。
新潟県は、飲食店で提供された料理を原因とするノロウイルスGIIによる食中毒としています。弊社の記事では、患者8人と調理従事者2人の便からノロウイルスが検出され、患者は全員快方に向かったと報告されています。
参考:新潟県「最新の食中毒発生状況」
関連記事:長岡市の飲食店で発生したノロウイルス食中毒
飲食店で提供された料理による事例(大分市)
2026年7月、大分市内の飲食店で料理を食べた18人のうち、20歳代から50歳代までの男女7人に症状が確認されました。
患者の便6検体のうち5検体からノロウイルスが検出されました。一方、調理従事者7人の検査結果は陰性でした。大分市は、飲食店で提供された料理を原因食品と推定していますが、原因となった具体的な一品は特定されていません。
参考:大分市「食中毒発生状況」
関連記事:大分市内の飲食店で発生したノロウイルス食中毒
飲食店で提供された食事による事例(京都市)
2026年8月、京都市内の飲食店で提供された食事を原因とするノロウイルス食中毒が発生し、利用者8人が発症しました。
弊社の調べにによると、原因食品は2026年8月19日に飲食店で提供された食事とされています。ただし、具体的な料理名、検査結果、行政処分の内容などは、京都市の発生状況では公表されていません。
参考:京都市「京都市における食中毒発生状況」
関連記事:京都市で発生したノロウイルス食中毒
これらの事例から、ノロウイルス食中毒の原因は一様ではないことが分かります。調理従事者からノロウイルスが検出された事例がある一方、生食用の二枚貝が原因と推定された事例や、具体的な汚染経路まで特定されていない事例もあります。
予防するためには、調理従事者の健康管理や適切な手洗い、調理器具・設備の洗浄と消毒、加熱が必要な食品の十分な加熱など、複数の対策を組み合わせることが重要です。
ノロウイルス食中毒に注意|調理従事者からの二次汚染を防ぐ衛生管理を
ノロウイルスの感染力が強い理由
ノロウイルスは、感染者から家族など周囲の人へうつることがあります。家庭や学校、保育施設、職場などで感染が広がりやすい理由として、主に次の点が挙げられます。
- 少量のウイルスでも感染する
- 感染者の便や吐物に多くのウイルスが含まれる
- 症状がない人から広がる場合がある
- 症状が治まった後も便からウイルスが排出されることがある
- 環境中で感染力を保ちやすい
- 一般的なアルコール消毒だけでは十分な効果を得にくい
少量のウイルスでも感染する
ノロウイルスは感染力が強く、一般的に10~100個程度のウイルスが口から入ることで感染・発症するとされています。
感染者の便や吐物には多くのウイルスが含まれているため、処理した人の手指やトイレの便座、ドアノブ、蛇口、タオルなどにウイルスが付着すると、そこに触れた人の手を介して口に入り、感染する可能性があります。
症状がない人からうつることがある
ノロウイルスに感染しても、下痢やおう吐などの症状が出ない人もいます。これを不顕性感染といいます。
症状がない場合でも便にウイルスが含まれていることがあるため、本人が感染に気づかないまま、トイレの使用後や食品の取り扱いなどを通じて周囲へ広げてしまう可能性があります。
症状が治まった後も便から排出されることがある
下痢やおう吐などの症状が治まっても、すぐに便からウイルスが検出されなくなるわけではありません。回復後もしばらくの間、便からウイルスが排出されることがあり、長い場合には1か月程度続くこともあります。
体調が戻った後も、トイレの後や食事の前には石けんと流水で丁寧に手を洗うことが大切です。特に、家族の食事を作る場合や、乳幼児・高齢者の世話をする場合は注意しましょう。
仕事へ戻る時期は、ウイルスが排出される期間だけで一律に決まるものではありません。体調の回復状況や仕事内容、勤務先の規定を踏まえて判断してください。詳しくは、ノロウイルス感染後の出勤停止期間と仕事復帰の目安をご覧ください。
便や吐物を介して家庭内に広がりやすい
感染者の便や吐物を処理する際に、ウイルスが手指や床、衣類などに付着することがあります。また、吐物を適切に処理せず乾燥させると、ウイルスを含む細かな粒子が舞い上がり、それが口に入ることで感染する場合もあります。
家族が吐いた場合は、周囲の人をその場所から離し、使い捨ての手袋とマスクを着用して、吐物を静かに取り除きます。処理中と処理後は換気を行い、使用したペーパータオルや手袋などは袋に入れて密閉して捨てましょう。
吐物の処理方法や家庭内で消毒する場所、家族が注意するポイントについては、家族がノロウイルスに感染した場合の対応と消毒方法で詳しく解説しています。
環境中で感染力を保ちやすい
ノロウイルスは、ドアノブや便座、蛇口など身の回りの場所に付着した後も、環境中で感染力を保つことがあります。そのため、目に見える便や吐物を取り除いただけでは、周囲にウイルスが残っている可能性があります。
便や吐物で汚れた床や物は、汚れを十分に取り除いたうえで、製品に表示された使用方法に従い、塩素系漂白剤を薄めた消毒液などを使用して処理します。塩素系漂白剤は手指には使用せず、処理後は石けんと流水で手を洗ってください。
アルコール消毒だけでは十分とは限らない
ノロウイルスには、一般的なアルコール消毒だけでは十分な効果を得にくい場合があります。そのため、手指の感染対策はアルコール消毒だけに頼らず、石けんと流水による手洗いを基本とします。
手を洗うときは、手のひらや手の甲だけでなく、指先、爪の間、指の間、親指、手首まで丁寧に洗いましょう。家庭内で感染者が出た場合は、手洗いに加えて、便や吐物の適切な処理、トイレや洗面所の清掃、タオルの共用を避けることなどを組み合わせることが重要です。
このように、ノロウイルスは少量でも感染し、症状のない人や回復後の人から広がる可能性があります。「症状がないからうつらない」と判断せず、日常的な手洗いと家庭内の衛生管理を続けることが感染予防につながります。
ノロウイルスを広げないための対策
ノロウイルスの感染を防ぐためには、ウイルスを「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「広げない」という4つの原則を意識することが大切です。
この4原則は、飲食店や食品工場だけでなく、家庭内で感染を広げないためにも役立ちます。
持ち込まない|体調不良時は調理を控える
下痢、おう吐、腹痛、発熱などの症状がある場合は、家族を含むほかの人の食事を作ることをできるだけ控えましょう。
ノロウイルスは、症状がない人や、症状が治まった後の人の便から排出されることもあります。体調が回復した後も、トイレの後や調理前には、石けんと流水で丁寧に手を洗ってください。
食品を取り扱う仕事をしている人は、自分だけで判断して調理作業へ戻らず、勤務先の衛生管理基準に従いましょう。詳しくは、ノロウイルス感染後の出勤停止期間と仕事復帰の目安をご覧ください。
つけない|石けんと流水で手を洗う
ノロウイルスが付着した手で食品や食器、調理器具などに触れると、それらを介して感染が広がる可能性があります。
調理前、食事前、トイレの後、おむつ交換後、便や吐物の処理後には、石けんと流水で手を洗いましょう。手のひらや手の甲だけでなく、指先、爪の間、指の間、親指、手首まで丁寧に洗うことが大切です。
消毒用エタノールによる手指消毒は、石けんと流水による手洗いの代わりにはなりません。すぐに手洗いができない場合には、一般的な感染症対策として補助的に使用してください。
また、加熱前の二枚貝などに使用した包丁やまな板を、十分に洗浄・消毒せずに生で食べる食品へ使用すると、二次汚染につながる可能性があります。食品ごとに調理器具を使い分けるか、使用後に十分な洗浄と消毒を行いましょう。
やっつける|食品の中心部まで十分に加熱する
ノロウイルスによる汚染のおそれがある二枚貝などは、中心部を85~90℃で90秒以上加熱することが望ましいとされています。
表面だけでなく、食品の中心部まで十分に火を通してください。電子レンジを使用する場合は加熱ムラが生じることがあるため、途中で食品の位置を変えるなどして全体を均一に加熱しましょう。
牡蠣を食べる際の注意点については、生食用牡蠣と加熱用牡蠣の違いとノロウイルス対策で詳しく解説しています。
広げない|便や吐物を適切に処理する
感染者の便や吐物には、多くのノロウイルスが含まれている可能性があります。処理する際は、ほかの家族をその場所から離し、使い捨ての手袋、マスク、エプロンなどを着用しましょう。
便や吐物は、周囲に飛び散らせないようにペーパータオルなどで静かに取り除きます。汚れた床や物は、十分に汚れを取り除いたうえで、製品表示や公的機関の案内に従って薄めた次亜塩素酸ナトリウムなどで処理してください。
使用したペーパータオルや手袋などは、ビニール袋に入れて密閉して捨てます。処理中と処理後は換気を行い、最後に石けんと流水で手を洗いましょう。
次亜塩素酸ナトリウムは手指には使用できません。漂白作用や金属を腐食させる性質もあるため、製品表示を確認して使用してください。また、酸性タイプの製品と混ぜると有害なガスが発生するため、ほかの洗剤と混ぜてはいけません。
吐物の処理手順や家庭内で消毒する場所については、家族がノロウイルスに感染した場合の対応と消毒方法をご確認ください。
厚生労働省「ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット」でも、適切な手洗いや便・吐物の処理方法を確認できます。
食品事業者は健康管理と検便を組み合わせる
一般家庭で、症状のない人が一律に定期検便を受ける必要はありません。一方、学校給食などの大量調理施設では、調理従事者の健康状態を毎日確認するとともに、施設の衛生管理方針に沿って検便を実施することがあります。
厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」では、10月から3月までの期間、調理従事者等に月1回以上または必要に応じて、ノロウイルスの検便検査を受けさせるよう努めることが示されています。
ノロウイルス検査には、リアルタイムRT-PCR法やイムノクロマト法などがあり、検出感度や適した用途が異なります。無症状者のスクリーニングや、回復後のウイルス保有状況を調べる場合には、高感度なリアルタイムRT-PCR法が選択肢となります。
ただし、検便結果だけで感染リスクがないと判断することはできません。検便は、日々の健康確認、適切な手洗い、調理器具の洗浄・消毒、体調不良者を食品に直接触れる作業へ従事させない対応などと組み合わせることが重要です。
検査方法の特徴や選び方については、ノロウイルス検査の種類と検査方法の違いをご覧ください。
食環境衛生研究所では、リアルタイムRT-PCR法とイムノクロマト法によるノロウイルス検便検査を実施しています。検査料金、必要な便の量、結果報告までの期間、依頼方法については、ノロウイルス検査(検便)の詳細をご確認ください。
まとめ|ノロウイルスは人から人へうつるため、家庭内でも対策が必要
ノロウイルスは、汚染された食品を食べた場合だけでなく、感染者の便や吐物、汚染された手指やドアノブなどを介して、人から人へうつることがあります。適切に処理されず乾燥した吐物から、ウイルスを含む細かな粒子が舞い上がり、口に入ることで感染する場合もあります。
また、ノロウイルスは少量でも感染する可能性があり、症状がない人や、症状が治まった後の人の便からウイルスが排出されることもあります。そのため、「症状がないからうつらない」「回復したから感染対策は不要」とは限りません。
感染を防ぐためには、「持ち込まない」「広げない」「つけない」「やっつける」という4つの原則を意識し、石けんと流水による手洗い、食品の十分な加熱、調理器具の洗浄・消毒、便や吐物の適切な処理を組み合わせることが大切です。
家族に感染が疑われる人がいる場合は、タオルの共用を避け、トイレや洗面所など手が触れやすい場所を清掃し、便や吐物を処理した後は必ず手を洗いましょう。具体的な対応については、家族がノロウイルスに感染した場合の対応と消毒方法をご覧ください。
食品を取り扱う事業者や大量調理施設では、日々の健康確認や衛生管理に加え、施設の方針に応じた検便も感染拡大防止の選択肢となります。検査方法や依頼方法については、ノロウイルス検査(検便)の詳細をご確認ください。
詳しくはこちら→ノロウイルス検査の種類や検査方法の違いについて

参考文献)
1)>>病原体検出マニュアル,ノロウイルス,病原体,はこちら
2)>>病原体検出マニュアル,ノロウイルス,臨床症状,はこちら
3)>>厚生労働省,ノロウイルス食中毒の事例紹介はこちら
4)>>厚生労働省, ノロウイルス食中毒発生要因はこちら
5)>>国立感染症研究所, ノロウイルス感染症とはこちら
6)>>群馬県病原体検査情報はこちら