ビタミンEが多く含まれる食材と摂取方法

ビタミンEが多く含む食材と留意点

ビタミンはほとんど体内でつくられることはないため、食品から摂取する必要があります。下表にビタミンEが多く含まれる食材とこれらを摂取する上での留意事項の例を記載しました。植物油に多く含まれ、PMSの症状低減に効果があるとされ、近年、機能性成分として期待されるγ-トコフェロールの含有量も参考に記載しました。
 

表 ビタミンE(α-トコフェノール)が多く含まれる食材と留意事項

食品名含有量(mg/100)※留意事項
ひまわり油39.0
(γ-トコフェロール:2.0)
リノール酸を多く含むハイリノール種はアレルギー症状を悪化させるリスクがある。
加熱製造工程でトランス脂肪酸を含む可能性がある。
大豆油10.0
(γ-トコフェロール:81.0)
遺伝子組み換え大豆の使用および加熱製造工程でトランス脂肪酸を含む可能性と製造抽出工程でのヘキサンの使用を懸念する声がある。
マーガリン15.0
(γ-トコフェロール:37.0)
トランス脂肪酸(平均6.9g/100g)含まれる。1)
たまご(全卵)1.3
(γ-トコフェロール:0.5)
ビタミンEは卵黄にのみ含まれます。コレステロールもほぼ卵黄にのみ含まれる。
小麦胚芽28残留農薬が含まれることが多い。
すじこ11塩分(4.8g/100g)過多。
からすみ9.7塩分(3.6g/100g)過多。
アーモンド(乾)30.0
(γ-トコフェロール:0.8)
遺伝子組み換え、プロピレンオキシドガスで燻蒸されている可能性がある。
西洋かぼちゃ3.9
(γ-トコフェロール:1.2)
カロリーが高い野菜。食物繊維が多いので、食べ過ぎると腹痛や下痢、便秘を引き起こす可能性がある。
日本かぼちゃ2.2
(γ-トコフェロール:2.9)
大根葉3.8
(γ-トコフェロール:0.1)
根よりも農薬が残っていることが多い。
尿路結石や腎臓結石などの原因になるシュウ酸(あくの成分)が含まれる。

※α-トコフェノールについて算定。食品成分データベース参照。2)
 

ビタミンE摂取方法

・脂溶性ビタミンのため、油と共に摂取すると吸収率が高まります。しかし、抗酸化作用があるように、ビタミンEは酸化されやすいため、ビタミンEを多く含む油などは、早めに使いきるようにしましょう。また、ビタミンEは紫外線で分解するため、保管をするときには光(紫外線)に当たらないように気をつけましょう。
・他の抗酸化物質と同時に取ると、お互いの機能・効果を高めあうことができます。ビタミンC、ビタミンA、セレンなどと一緒に取りましょう。
・熱や酸に強いため、加熱調理をしても食材からのビタミンE損失が少ないため、野菜などは火を通し、嵩を減らすことで多く摂取することができます。
 
ビタミンEに限らず、どんな食材にも良い成分が含まれています。食材を安心して手に取り、食品を安全に摂取できるよう、検査・分析を通じて「食」の安全な未来を守れるよう尽力致します。検査・分析のご依頼、ご相談は下記までお気軽にご連絡ください▼
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引用
>>1) 食品に含まれるトランス脂肪酸(内閣府食品安全委員会、食品健康影響評価)はこちらをクリック
>>2) 食品成分データベースはこちらをクリック

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