アフラトキシン:その④~飼料の分析(LCMSMS分析)~
はじめに
弊社では飼料の分析を“液体クロマトグラフタンデム型質量分析計による一斉分析法 ”で行っています。
液体クロマトグラフタンデム型質量分析
液体クロマトグラフタンデム型質量分析(LCMSMS)の基本構成について説明します。LCMSMSは、LC分離システムと質量分析計、それらを連結するインターフェイス(成分のイオン化および液体移動相の除去:イオン化部)、解析部で構成されています。
LC分離システム:
・送液ポンプ ⇒ 液体移動相の送液
・オートサンプラ⇒ 検体試料を注入
・ カラム⇒ 検体試料中の成分を分離
質量分析計:
・インターフェイス、イオン化部⇒成分のイオン化および液体移動相の除去
・質量分離部⇒質量電荷比(m/z)の違いに応じてイオンを分離する
解析部
LC部で検体試料中の成分を分離後、インターフェイスで原子や分子から生じたイオンを真空化で運動させ、電場や磁場を用いてそのイオンの質量電荷比(m/z)に従って分離、検出する方法です。これにより極めて選択性の高い、高感度な分析が可能となります。
分析結果
実際の分析で得られたクロマトグラムは下記の通り。選択性の高い高感度な分析が可能となります。
shokukanken chanel (食環境衛生研究所公式YouTube channel)
教えて!食環研~カビ毒編~ – YouTube