【JFS-B規格】FSM16:アレルゲンの管理
今回は、『FSM16:アレルゲンの管理』について、説明いたします。
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FSM16では、自社製品に対し、すべての製造施設内で管理すべきアレルゲンを特定し、計画を作成し、実施し、適切に維持しなければなりません。その方法については、ガイドランの解説覧にも記載されていますので、本コラムでは割愛いたします。
今回は、アレルゲン管理の一部として、清掃の手順・運用、及び清掃後の点検について少し触れていきます。
清掃の手順については、機器を分解後は、一般的なタンパク質汚れを対象とした洗浄清掃手順として、洗浄1・2→すずぎ→乾燥が基本となります。
洗浄1:50℃程度の温水を使用し、汚れ箇所をブラシなどで付着している汚れを磨き洗いで落とします。この時洗浄用具はアレルゲン別に対応したものを使用する必要があります。
洗浄2:温水洗浄後は、残りのたんぱく質汚れを除去する目的で、薬剤を使用して磨いていきます。この時洗浄用具はアレルゲン別に対応したものを使用する必要があります。
すすぎ:洗浄で取れた汚れを洗い流していきます。
乾燥:ふき取りや乾かしなどで水分の除去を行います。その後、アルコール消毒をして完了です。
上記の行程の何れもとても大切な工程ですが、特に最初の洗浄1の工程で、汚れをある程度落としておかないと、後工程の清掃精度が落ちるためしっかり行うことが重要です。
また、高圧洗浄機などを使用した洗浄がどうしても必要となる場合、水圧により汚れの残渣が飛散する恐れがあるため、洗浄する空間を間仕切りするなどの対応が必要となります。
次回、FSM17についてです。
>>JFS-B規格 FSM17
JFS規格の概要はこちら → 『JFS-A/B規格コンサルティング・適合証明』