【堆肥】動物の排せつ物を肥料として有効活用する方法
堆肥と肥料の違いは、一言で表すと、堆肥は「土壌改良剤」、肥料は「植物の栄養」です。
堆肥であっても植物の栄養になる成分が含まれていたり、肥料であっても土作り効果があったりと、なかなか区別は難しいです。
肥料の種類は、大きく分けて以下の4種類があります。
また、汚泥肥料も含まれます。前回のコラムでは、汚泥肥料についてお話しました。
今回は、有機肥料に含まれる、動物の排泄物由来の肥料についてお話しようと思います。
動物性由来の堆肥
鶏糞、牛糞、豚糞など家畜由来の堆肥になります。
リン酸、カリウム、窒素が多く含まれており、土壌改良効果よりも肥料としての役割を果たすことが多いです。
①牛糞堆肥:炭素を豊富に含んでおり、植物性の有機質の残渣がたくさん含まれる資材で、植物性の有機質が多いので土壌改良効果もあります。肥料成分は豚ぷん堆肥や鶏糞堆肥よりも少なく、緩やかに長く効果が続きます。
②鶏糞堆肥:それ自体に植物性有機質があまり含まれないため、土壌改良効果はほとんどありません。一般に堆肥ではなく肥料として扱われます。動物性由来の堆肥の中で、成分の含有量が高く、速効性の化学肥料に近い性質を持っています。
③豚ぷん堆肥:牛糞堆肥と鶏糞堆肥の中間くらいの肥料成分が含有され、銅や亜鉛が含まれているのが特徴です。デンプンやタンパク質が多く含まれ、植物性の繊維質は少なく、肥料分の効き目は緩やかです。
動物性由来の堆肥の使用について
堆肥は、発酵段階で熱が発生します。この熱は病原菌の繁殖を抑え、有用な微生物だけを残すというメリットがありますが、一方、未熟な堆肥をそのまま土に混ぜ込んでしまうと、発酵の際に発生する熱やガスで植物の根を傷めてしまうことがあります。
また、過剰な施肥により、肥料焼けを引き起こしたり、土壌の栄養バランスを崩したりすることもあるので、特に窒素が豊富な鶏糞などは、過剰に使わないよう注意が必要です。
それぞれの堆肥の肥料効果をきちんと把握した上で、施肥設計を行う必要があります。
>>家畜排せつ物に由来する堆肥の有効利用について:農林水産省
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肥料は野菜や果物等の栄養源となり吸収されることから、栄養素だけでなく、重金属等の危害要因の測定も必要です。