飼料評価検査開始しました!|豚用飼料評価
豚の効率的な成長や高能力母豚の能力を十分に発揮させるためには、ステージに合ったアミノ酸やリン・カルシウム等のバランスが良好な飼料を給与する事が重要です。
不足しているアミノ酸がある場合、「アミノ酸の桶の理論」によってその他のアミノ酸はタンパク質の生成には過剰であると認識され、その過剰分は豚の体外へと排出されます。そのため、アミノ酸含有量が一つでも少ないと飼料効率が悪くなったり、環境負荷の要因となったりします。
高能力母豚はアミノ酸要求量も高い事から、メーカースペックと比較しながら飼料のアミノ酸バランスを把握することが効率的な飼育に繋がります。
そこで、弊社ではこれらのバランスを評価できるよう、以下3つの豚用飼料評価セットを受注開始しました
・豚用飼料評価 (PIC推奨値)
・豚用飼料評価 (ハイポー推奨値)
・豚用飼料評価 (日本飼養標準)
評価基準には、求める飼料成分の水準が高い2社の基準 (PIC推奨値・ハイポー推奨値) を用います。また、エコフィード向けに日本飼養標準での評価も行っています。
豚用飼料評価 (PIC推奨値)
検査飼料の結果から、イワタニ・ケンボロー株式会社 (PIC社) の飼料成分の推奨値をもとに飼料中のカルシウム、リン、アミノ酸のバランスを評価します。
また、評価には豚のステージ (表1) に応じた推奨値を用います。得られた検査飼料の結果をPICの推奨値で割り、パーセントを求めてチャートにしてご報告します (図1)。
表1 PICの豚ステージ表
PICのステージ |
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候補豚 (60~90kg) |
妊娠用 |
授乳用 |
離乳1 (5.5~7.5kg) |
離乳2 (7.5~11.5kg) |
離乳3 (11.5~23kg) |
離乳4 (23~35kg) |
育成 (35~50kg) |
肥育前期 (50~70kg) |
肥育後期 (70~120kg) |
図1 豚用飼料評価 (PIC推奨値) のチャート例
豚用飼料評価 (ハイポー推奨値)
検査飼料の結果から、プライフーズ株式会社のハイポー種豚 要求量ガイドラインをもとに飼料中のカルシウム、リン、アミノ酸のバランスを評価します。
また、評価には豚のステージ (表2) に応じた推奨値を用います。得られた検査飼料の結果をハイポーの推奨値で割り、パーセントを求めてチャートにしてご報告します (図2)。
表2 ハイポーの豚ステージ表
ハイポー種豚のステージ |
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図2 豚用飼料評価 (ハイポー推奨値) のチャート例
豚用飼料評価 (日本飼養標準)
検査飼料の結果から、日本飼養標準をもとに飼料中のアミノ酸バランスを評価します。
食品製造副産物等を利用して製造されたエコフィードの評価にお勧めです。
また、評価には豚のステージ (表3) に応じた推奨値を用います。得られた検査飼料の結果を日本飼養標準の推奨値で割り、パーセントを求めてチャートにしてご報告します (図3)。
表3 日本飼養標準の豚ステージ表
日本飼養標準のステージ |
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子豚 1~5 kg 期待増体日量0.20 kg |
子豚 5~10 kg 期待増体日量0.25 kg |
子豚 10~20 kg 期待増体日量0.47 kg |
子豚 20~30 kg 期待増体日量0.65 kg |
肥育豚 30~50 kg 期待増体日量0.78 kg |
肥育豚 50~70 kg 期待増体日量0.85 kg |
肥育豚 70~115 kg 期待増体日量0.85 kg |
肥育豚 70~115 kg 期待増体日量1.00 kg |
繁殖育成豚 60~130 kg 期待増体日量なし |
妊娠豚 130~215 kg 期待増体日量なし |
授乳豚 165~230 kg 期待増体日量なし |
図3 豚用飼料評価 (日本飼養標準) のチャート例
あとがき
PICやハイポー種豚はもちろん、その他高能力母豚を飼育している方も飼料評価にご活用いただけます。どの基準・ステージで評価したらよいかお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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