インフルエンザ警報発令中!|全国と群馬県の感染状況について
2025年第47週の感染症発生動向調査では、インフルエンザの1医療機関あたりの感染者数の全国平均は51.12人となり、前週の37.73人よりも大きく増加しています。全国47都道府県全てで前週の報告数よりも増加しており、全国的にインフルエンザが大流行していることがわかります。

出典:NHKニュース
群馬県では1医療機関あたりの感染者数が73.47人と、全国で7番目に多い感染者数となっており、さらには1999年以降で過去最多となっています。


出典:群馬県ホームページ
12月2日現在、群馬県では現在インフルエンザ警報が発令中です。
昨年と比較して、今年は警報が発令される時期がはやく、定点当たりの報告数も多い状況です。まだ感染者の減少傾向が見えてないので、引き続き、基本的な感染対策を心がけ、体調を整えるようにしましょう。
インフルエンザとは
インフルエンザはインフルエンザウイルスを病原とする気道感染症であり、一般のかぜ症候群よりも重くなりやすい疾患です。日本では毎年11月下旬から12月上旬頃(48~50週)に流行が始まり、翌年の1~3月頃(1~13週)に患者数が増加する傾向にあります。
インフルエンザウイルスにはA、B、C、Dの4型があり、現在国内で流行している季節性インフルエンザのウイルスは、A(H1N1)亜型、と B型で、C型はヒトでの流行は起こりにくいとされています。
症状
1~3日間ほどの潜伏期間の後に、発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが突然現われます。これに咳、鼻汁などの上気道炎症状が続き、約1週間の経過で軽快します。特に、高齢者や呼吸器等に慢性疾患を持つ患者、免疫機能が低下している患者では、症状の重症化や肺炎、脳炎になることがあります。
感染経路
患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」が主たる感染経路ですが、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。
治療
症状に応じた対症療法が中心ですが、オセルタミビル(商品名:タミフル)、ザナミビル(商品名:リレンザ)、アマンタジン(商品名:シンメトレル等)などの抗インフルエンザ薬も使用される場合があります。
予防
予防としては流行シーズンには人込みを避けること、マスクを着用すること、外出後のうがいや手洗いを行うことなどが挙げられます。また、ワクチン接種は感染や発症そのものを完全には防御できませんが、重症化や合併症の発生を予防する効果は証明されています。
食環研では
インフルエンザウイルスA(H1N1、H3N2)の2種類の不活化試験に加えて、インフルエンザウイルスBの不活化試験も開始いたしました。
多種多様な検体に対して対応が可能です。求める効果やご予算に応じて最適な試験内容をご提案いたします。
また、環境水や下水等に含まれるウイルスの遺伝子サーベイランスもお引き受けしております。

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