小麦アレルギーの症状は?食べてはいけない食品や注意したい食品について解説!

小麦アレルギーとは、小麦に含まれるタンパク質(主にグルテンなど)に対して免疫システムが過剰に反応し、体にさまざまな症状を引き起こす疾患です。
卵、乳と並んで「日本における三大食物アレルギー」の一つに数えられ、乳幼児から大人まで幅広い世代に見られます。
主な症状として、皮膚のじんましんやかゆみ、咳や鼻水、腹痛、吐き気などの症状が接種後数分から数時間以内に起こると言われています。
小麦は多くの加工食品に含まれているため注意が必要です。
具体的にはパン、うどん、パスタ、ケーキなどの小麦粉を使った食品のほか、カレールー、シチューのルー、餃子の皮、醤油などになります。
 

 

小麦アレルギーとは?

小麦アレルギーとは?
小麦アレルギーとは、小麦に含まれるタンパク質(主にグルテンなど)に対して免疫システムが過剰に反応し、体にさまざまな症状を引き起こす疾患です。
卵、乳と並んで「日本における三大食物アレルギー」の一つに数えられ、乳幼児から大人まで幅広い世代に見られます。
 
小麦はパスタやうどん、ラーメンといった麺類、パンやピザ、クッキーやケーキといったお菓子などに含まれている食品がたくさんあります。
小麦を使った料理は多く、食べることも多いのでアレルギーの原因になりやすいです。
 
参考:https://yozeph.com/blog/8/
 

小麦アレルギーの主な症状は摂取後すぐに現れる「即時型反応」

小麦アレルギーの主な症状
小麦アレルギーは、食物アレルギーの中でも鶏卵、牛乳に次いで発症頻度が高く、その症状は非常に多岐にわたります。
小麦アレルギーを発症すると、原因となるタンパク質を摂取してから数分から2時間という極めて短い時間で身体に異変が現れます。この反応は「即時型アレルギー」と呼ばれ、免疫システムが小麦を外敵とみなして過剰に攻撃することで引き起こされます。
症状が出る範囲は全身に及びますが、特に「皮膚」「消化器」「呼吸器」の3つの部位に顕著なサインが現れるのが特徴です。
これらが重なり合うことで「アナフィラキシー」という深刻な状態へ進行するリスクがあるため、各部位でどのようなサインが出るのかを正しく把握しておくことが重要です。
 

皮膚に現れる症状は「激しいかゆみを伴うじんましん」

最も多くの患者に見られるのが皮膚症状です。初期段階では、皮膚の一部が蚊に刺されたように赤く盛り上がる「じんましん」が現れます。これは強いかゆみを伴い、時間の経過とともに全身に広がることも少なくありません。
 
また、見た目に顕著な変化として現れるのが「血管性浮腫」です。まぶたやくちびるが大きく腫れ上がるほか、顔全体が赤く熱を持つこともあります。これらは見た目の衝撃が強いため、パニックになりやすい症状ですが、落ち着いて他の部位(呼吸や意識)に異変がないかを確認する指標となります。
 
皮膚症状の一種ですが、特に粘膜に近い部位に現れるのが「血管性浮腫」です。まぶたがまるでお岩さんのように腫れ上がったり、くちびるが数倍の厚さに膨らんだりします。これらは見た目の変化が大きく、周囲からも異変に気づかれやすいサインの一つです。
 

消化器に現れる症状は「急激な腹痛と繰り返す嘔吐」

小麦を摂取した直後から数時間以内に、腹痛や吐き気といった消化器症状が現れることがあります。これは体が小麦タンパクを「異物」と判断し、一刻も早く体外へ排出しようとする免疫反応の結果です。
 
具体的には、差し込むような鋭い腹痛、繰り返す嘔吐、そして水のような下痢が挙げられます。特に乳幼児の場合、言葉で痛みを伝えられないため、「激しく泣き続ける」「ぐったりして顔色が悪い」といった様子から消化器の異変を察知する必要があります。
 

呼吸器に現れる症状は「のどの違和感やゼーゼーする咳」

呼吸器症状は、放置すると命に関わるため最も警戒すべき領域です。
初期には「喉がイガイガする」「飲み込みにくい」といった違和感から始まり、次第に「咳き込み」や「鼻水・鼻づまり」へと進行します。
 
さらに症状が悪化すると、気道がむくんで狭くなるため、呼吸をするたびに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)が聞こえるようになります。これは酸素の取り込みが阻害されているサインであり、非常に危険な状態です。
 

小麦アレルギーによるアナフィラキシーは命に関わる重篤な状態

小麦アレルギーで最も恐ろしいのは、単一の症状ではなく、これら複数の部位に症状が同時に現れる「アナフィラキシー」です。
 
たとえば、「じんましん(皮膚)」が出ているだけなら緊急性は相対的に低いですが、そこに「腹痛(消化器)」や「息苦しさ(呼吸器)」が加わった場合、全身の血管や臓器がダメージを受けている証拠です。短時間で血圧が低下し、ショック状態に陥るリスクがあるため、複数の部位にまたがる症状を確認した際は、ためらわずに医療機関への連絡やエピペンの使用を検討しなければなりません。
 

症状の組み合わせ例危険度の判断推奨されるアクション
皮膚症状のみ低〜中経過観察・抗ヒスタミン薬の服用検討
皮膚症状 + 消化器症状医療機関受診(専門医)
皮膚症状 + 呼吸器症状極めて高い救急要請・緊急処置

 

小麦アレルギーの人が避けるべき食品一覧

小麦アレルギーの人が避けるべき食品一覧
小麦アレルギーは、パンや麺類といった主食だけでなく、調味料や加工食品のつなぎなど、意外な場所にも小麦が含まれているため、正しい知識と「原材料表示」を確認する習慣が非常に重要です。
小麦アレルギーの人が避けるべき食品として、まずは、基本的にNGとなる食品と注意が必要な隠れた小麦を整理して理解しましょう。
まず、パンや麺類、粉もの、揚げ物などは小麦粉が主原料であるため、基本的に摂取を避けます。
注意しなければならないのが、隠れた小麦を使用している食品です。
カレールー、シチュールーなどは小麦粉でとろみをつけています。
また、かまぼこやちくわなどはつなぎとして小麦粉を使用しています。
 

基本的にNGとなる主な食品

  • パン類: 食パン、菓子パン、惣菜パン、フランスパンなど
  • 麺類: うどん、そうめん、パスタ、マカロニ、ラーメン、焼きそば
  • 粉もの: お好み焼き、たこ焼き、もんじゃ焼き、ピザ、ギョウザ・春巻きの皮
  • 揚げ物: トンカツ、エビフライ、唐揚げ(衣に小麦粉やパン粉を使用)
  • 焼き菓子: ケーキ、クッキー、ビスケット、スコーン、マドレーヌ
  • その他: ドーナツ、カステラ、まんじゅう(皮)、ウエハース
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    注意が必要な「隠れ小麦」食品

  • ルー・ソース類: カレールー、シチュールー、ホワイトソース
  • 調味料: 一部の醤油※1、麦味噌
  • 練り製品: かまぼこ、ちくわ
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    小麦の代わりになる「代替食品」の選び方と対策

    小麦の代わりになる「代替食品」の選び方と対策
    小麦の代用には米粉を活用したパンや麺類が最も効果的です。
    米粉は小麦粉と比べて水分を保持する能力が高く、独特のモチモチとした食感を生み出せるため、パンや麺類の代用として非常に優れた特性を持っています。
    また、ベトナムの伝統的な麺であるフォーや、日本でも普及しているビーフンは、いずれも米が主原料であり、ツルツルとした喉越しと程よい弾力が楽しめます。これらは和風の出汁や洋風のスープとも相性が良いため、うどんやスパゲッティの代わりとして幅広い料理に応用が可能です。
     
    小麦アレルギーへの対策として、米粉以外の選択肢を知っておくことは栄養バランスを整える上でも重要です。世界的に「グルテンフリー」の需要が高まっていることから、トウモロコシや大豆、あるいは古代穀物と呼ばれる雑穀を用いた製品が数多く開発されています。これらの製品は、小麦に含まれるタンパク質であるグルテンを含まないため、小麦アレルギーの方にとって安全な代替手段となります。
     
    また、自宅での調理とは異なり、外食やコンビニなどの中食を利用する際には、目に見えない形で小麦が使用されている可能性があります。そのため、消費者を守るために整備されている法律や基準を正しく理解し、提示されている情報を活用する力が求められます。
    特にアレルギー表示は、健康被害を未然に防ぐための最も信頼できる情報源であり、これを確認する習慣を身につけることが、安全な食生活を送るための大前提となります。
     

    小麦アレルギーに関するよくあるご質問

    醤油には小麦が含まれていますが、使っても大丈夫ですか?

    多くの場合は使用可能ですが、主治医への確認が最も安全です。
    醤油の原材料には確かに小麦が含まれていますが、製造の過程で発酵・熟成されることにより、アレルギーの原因となる小麦タンパク(グルテンなど)は分解されます。そのため、小麦アレルギーであっても醤油は摂取できる方が多いのが一般的です。ただし、重度の過敏症がある場合や、発酵期間の短い製品などはリスクがあるため、心配な場合は「小麦不使用(グルテンフリー)のたまり醤油」などを選ぶという選択肢もあります。
     

    大麦やライ麦などは食べても問題ありませんか?

    小麦とは種類が異なりますが、交差反応に注意が必要です。
    小麦アレルギーは「小麦そのもの」に含まれるタンパク質に反応するものです。大麦(麦茶や押し麦)やライ麦は植物学上の分類が異なるため、必ずしも全ての人にアレルギーが出るわけではありません。しかし、小麦のタンパク質と構造が似ているため、「交差抗原性」によって症状が出るケースもあります。特にグルテンに関連する反応がある場合は、これらも避ける必要があるため、初めて食べる際は少量から試すか、医師の指導を仰ぎましょう。
     

    子どもの小麦アレルギーは、成長とともに治る可能性はありますか?

    はい、成長に伴って耐性を獲得(アウトグロー)するケースが多いアレルギーです。
    小麦アレルギーは、乳幼児期に発症しても、学童期までに約60〜70%程度の割合で自然に治癒していく傾向があると言われています。ただし、自己判断で少しずつ食べさせる「減感作」を家庭で行うのは非常に危険です。専門医による血液検査や食物経口負荷試験を受けながら、適切なペースで摂取量を増やしていくことが克服への近道となります。
     

    「グルテンフリー」と書かれた食品なら、小麦アレルギーでも安心ですか?

    基本的には安心ですが、念のため原材料とコンタミネーションを確認してください。
    グルテンフリー食品は、小麦に含まれるグルテンを除去、あるいは含んでいない製品を指します。しかし、海外の基準と日本の基準で微量の混入許容範囲が異なる場合や、同じ工場で小麦を扱っている「コンタミネーション(微量混入)」のリスクが完全にゼロではない場合もあります。特に重篤な症状が出る方は、単なる「グルテンフリー」の表記だけでなく、日本米粉協会の「ノングルテンマーク」など、より厳格な基準で作られた製品を選ぶとより安心です。
     

    意外な食品で小麦が含まれているものは何がありますか?

    つなぎや増粘剤、加工食品の衣などに隠れていることが多いです。
    パンや麺類以外で注意が必要なのは、カレールー、市販のドレッシング、ハンバーグやソーセージのつなぎ、揚げ物の衣などです。また、麦茶(大麦)は基本的に小麦アレルギーでも飲めることが多いですが、稀に麦芽エキスなどが含まれている場合もあります。さらに、化粧品や石鹸に小麦由来成分が含まれており、皮膚を通じて感作(アレルギー反応が起きること)するケースも報告されているため、食品以外の成分表示にも注意を払うことが大切です。
     

     
     

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