今一度再認識を!!~正しい“手洗いうがい消毒”をしよう~

11月に入り急に寒くなってきましたね。これからもっと寒くなる一方で、インフルエンザやノロウイルス等の感染症の発生も増えてくる時季となっていきます。皆さんは対策バッチリですか?新型コロナウイルスも落ち着いてきたこの頃、マスクの着用は個人の判断に委ねられているため、感染症への意識が低くなり、手洗い、うがい、消毒の認識が少し緩み始めていませんか?
そんな時こそ、感染症対策として基本中の基本である“手洗いうがい消毒”を今一度認識して頂き、これからの季節を乗り切って行きましょう。
 

感染対策の基本知識

感染対策の3原則:「持ち込まない」「持ち出さない」「拡げない」が基本となります。
また感染成立の3つの要因があり、①病原体②感染経路③宿主で、これらが揃うことで感染します。感染対策においては、これらの要因のうちひとつでも取り除くことが重要であり、特に「感染経路の遮断」は感染拡大防止のためにも重要な対策となります。
感染対策の基礎知識
厚生労働省:感染対策の基礎知識より

正しい手洗いをしよう

ただ石鹸を付けて洗うだけではきちんと手洗いできているとは言えません。
指の付け根や指先、爪の間、手首など細かな部分まで意識して洗浄するようにしましょう。
外から帰ってきた時や、感染したものに触れた時など、きちんと洗浄することで、感染対策の3原則を守ることにも繋がります。
 

 
微生物学・感染制御学
出典:辻 明良「微生物学・感染制御学」メヂカルフレンド社

正しいうがいをしよう

うがいの仕方が不十分だと、きちんと菌を洗い流せず、効果が得られません。
水だけでも正しく行えば十分に菌を洗い流すことができますし、専用のうがい薬を使用することで除菌・殺菌も高まり、喉を清潔に保てます。
またうがいは感染症予防だけでなく、口臭の改善や喉の痛みを和らげる効果もありますので、帰宅時だけでなく、食事前や体調が優れない時などに活用すると良いですね。
正しいうがい
出典:キレイキレイ「正しいうがい」

消毒を心掛けよう

新型インフルエンザが流行して以来、消毒への意識が高まりました。お店から消毒液や除菌シートなどが消え、なかなか買えない時期が続きましたね。今ではだいぶ規制も緩和され、店頭から消毒液が消えることも無くなりました。入店の際、消毒を強要されることも少なくなったため、日頃消毒への意識も低くなりつつありませんか。しかし感染症はコロナだけではなく、現在でも流行しているインフルエンザやこれから流行るノロウイルスなど感染症を防ぐのに消毒は有効な手段です。正しく消毒して感染予防に努めましょう。
正しい消毒
出典:キレイキレイ「正しい消毒」

実はこんな所も!? “床”からの感染に注意

日頃から感染症対策として手洗いうがい消毒に加え、テーブルや食器、衣類などを気にしがちですが、実は床から感染するリスクもあり、現状床に対して対策している人は少ない傾向にあります。これは東洋大学の小林教授らよって「日常生活における“床”を起点としたウイルス拡散実験」という実験を行い、感染リスクを可視化する実験を実施しました。くしゃみや咳はもちろん、会話時でも飛沫が床に拡散し、そこで洗濯物をたたんだり子供が遊んだりなど、日頃何気ない行動がウイルス等を広げてしまうので、感染を防ぐことは難しい事でしょう。身近にあるけど気付きにくい“床”。ぜひこの機会の感染対策の一つに取り入れてみてはいかかでしょうか。

終わりに

正しい“手洗いうがい消毒”を身に付けて実践して頂ければと思います。
また日頃気にしていない所からも感染のリスクがありますので、こまめに掃除をして清潔に保っていくと感染対策にもなって良いですね。
自身も気を付けつつ、周りの人と協力して、皆さんで感染予防に努めていきましょう。
 
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引用文献

>>厚生労働省:感染対策の基礎知識|1はこちら
>>キレイキレイ:正しい手洗い・うがい・消毒はこちら
>>PRTIME:咳・くしゃみの飛沫は“床”に付着! “床”からの感染リスクに要注意!感染制御学専門家 小林寅喆教授監修 “床”を起点としたウイルス拡散実験結果を発表はこちら

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