【犬フィラリア】蚊の飼育から感染幼虫(L3幼虫)の回収まで

犬フィラリア症は蚊を媒介として犬の体内に犬糸状虫が侵入することで引き起こされる病気です。
犬フィラリア症感染犬の血液を吸血した蚊が、他の犬を吸血した際に感染が広がるため、
蚊が多くなる時期や屋外で飼育している犬などは注意が必要になります。
 
弊社では蚊からフィラリア症の感染幼虫(L3幼虫)を回収し、新たな動物用のフィラリア予防薬の開発試験を行っております。
 
今回は蚊の飼育から感染幼虫(L3幼虫)の回収までの流れを簡単にご紹介します。
 
まずはボウフラを捕まえに行きます。
ボウフラ採取時の様子がこちら▼
ボウフラ採取時の様子
 
黒い粒がボウフラになります。
蚊の幼虫であるボウフラは成虫になるまで水中で生活しています。
 
ボウフラの様子がこちら▼
ボウフラから7~10日経過でオニボウフラ(蛹)になります。
オニボウフラ(蛹)01
 
オニボウフラ(蛹)02
小さいものから大きなものまで成長過程により様々なボウフラがいます。
 
オニボウフラ(蛹)の様子がこちら▼
蛹から2~3日で蚊(成虫)になります。
蛹の状態でも水中で動きます。丸くて少し可愛らしいですね。
オニボウフラ
 
羽化後の蚊の飼育ゲージの様子がこちら▼
写真右側にあるのは砂糖水を湿らせたガーゼで蚊の餌になります。
羽化後の飼育ゲージ
 
その後、様々な手技を加えて、3~4週間ほど飼育して感染幼虫(L3幼虫)を回収します。
顕微鏡で見たL3幼虫の様子がこちら▼
感染幼虫(L3幼虫)
 
L3幼虫の動画が弊社公式YouTubeにありますので、興味のある方はご覧ください。

 
この他にも、ハエやダニを用いた害虫試験も実施しております。
ぜひお気軽にお問合せ下さい。
 
 
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