【JFS-B規格】FSM 13.1 購買

今回は、『JFS-B規格 FSM 13.1 購買』について、説明いたします。
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>>【食品コンサルティング】
 
本要求事項は、『組織は、外部から調達する原材料、資材及びサービスのうち、食品安全に影響するものすべてが必ず組織が要求する事項に適合するよう、購買に関する手順を作り、実施しなければならない。食品安全に影響する工程を外注する場合は、仕様書・契約書に管理方法を記述するなどにより外注先に提示するなど、その工程の管理が確実に行われなければならない。』となっております。
 
本要求事項と、次回のコラムで紹介させていただくFSM 13.2は関連性が高い項目となっており、本要求事項は組織が外部から購入するもの(原材料、容器包装資材、サービス)の管理を求めているのに対し、FSM 13.2 は、それらのサプライヤー(供給者・提供者)の管理を求めています。
 
下記、本要求事項に関連する手順を作成するポイントについてお伝えします。
 

購買で要求しているもの

本規格要求事項は、それぞれの組織が食品安全に及ぼすリスクの大きさに応じて、外部から購入するものの確認方法を手順として定め、実施することを要求しています。確認方法とは、外部から購入するものが自社で求めた仕様に適合するかどうかを判断することをいいます。具体的には、以下のようなものが挙げられます。
・購入する物のサンプリング検査
・購入する物の受け入れ検査(納品時の受け入れ確認等)
・品質証明書、分析証明書が仕様書と適合しているかの確認

購買における確認事項

各法令や規制要求事項等を満たしているかどうか、ということを重点的に確認します。
基本的には、
・原材料が清潔に取り扱われているか(受入した食材に目立った汚染が見られないか・検査で安全性が確認できたものか等)
・原材料を取り扱う環境に問題ないかどうか(清潔な現場で取り扱われているか)
・原材料を取り扱う製造従事者に問題がないかどうか(検便等の衛生管理や健康チェック等)
といったもの等が例として挙げられます。

外注(外部委託)先の管理

外部委託とは自組織の工程を他の組織に委託することを言います。委託には、契約業者による製品製造や人材派遣による役務提供だけでなく、サービスの提供も含まれます。そのサービスには、輸送・保管、在庫管理、防虫・防鼠・衛生コンサルタント、事業場および施設のサニテーション、設備・機器のメンテナンス、作業服のクリーニング、従業員のための給食提供等を含みます。
 
 
本要求事項においては、外部委託したプロセスの結果が組織の製品に食品安全上の問題を及ぼさないよう、定期的に外部委託したプロセスのモニタリングや検証を実施することを求めています。具体的には、外部委託をする際にどのような手順で委託するか(食品安全管理体制や施設の状態、教育訓練体制に問題がないか等を、事前に確認してから委託するなど)を定め、委託後に規定が遵守されているかの確認(輸送を指定の温度内で行っているか、監査に行った際に問題ない動きをしているか等)をどのように行うか、といった手順を定めること等が当てはまります。(外部委託先の評価はFSM 13.2にて行います)
 
 

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