補体の活性経路|3種類の活性化経路について

イムノアッセイ③ 補体の活性経路

>>イムノアッセイ② 補体結合反応(CF)ってなに?」から引き続き、今回は補体の活性についてお話しします。
補体はC1~ C9の9成分が知られており抗原と抗体が結合することによって活性化され、全成分の協力作用で抗体が結合した細胞を溶解させます。
 

3種類の活性化経路

補体は古典経路、第二経路(別経路、副経路とも呼ばれる)、レクチン経路の3つの経路により活性化されることが分かっています。
 
古典経路
 
第二経路
 
レクチン経路
 
補体は自然免疫系の重要な要素の1つです。活性化する過程で、貧食細胞の促進(抗原のオプソニン化)や免疫複合体の除去、白血球の動員促進や活性化などと生体防御において多くの役割を果たしています。
また血清中や細胞膜上には補体系に対しての制御因子も存在し、補体による破壊が自己細胞に及ばないようコントロールされています。
 
 

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