アスベスト|分解・無害化の定義 分解温度は無害化温度ではない!?

アスベスト無害化の定義

アスベストの無害化とは、アスベストを非石綿化・非繊維化することを言います。
非石綿化:アスベストをアスベスト以外の物質に変化させる。
非繊維化:アスベストを繊維状物質ではない状態にする。
 

アスベスト無害化の具体的手法

  • 超高温(1500℃以上)による石綿繊維の溶融(熱分解処理)
  • 投入物の混合等による低温融解
  • 化学的処理による溶融 など
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    アスベストの分解温度と無害化温度

    代表的なアスベストであるクリソタイル(白石綿)の分解温度は450~700℃であり、500℃程度の低温で加熱しただけでも脱水され、フォルステライトへと変化します。しかし、フォルステライトは繊維状物質であり、無害化されたわけではありません。
     
    アスベストの分解温度と無害化温度化学式
     
    アスベストの分解≠アスベストの無害化
     
    アスベストの主成分はケイ酸マグネシウムであるため、ケイ素SiとマグネシウムMgの結合を切断すれば非繊維化かつ非石綿化されることが解明されています。非繊維化・非石綿化することで中皮腫や肺ガンの原因物質とならなくなります。→アスベストの無害化
     
    アスベストの無害化学式
     
    熱エネルギーのみでアスベストを無害化処理(非石綿化・非繊維化)するには、クリソタイルの融点である1500℃以上の超高温で溶融する必要があります。しかし、溶融処理は環境負荷が大きく高コストであることから、一部でしか行われておらず、アスベスト廃棄物のほとんどが梱包された上で埋め立て処理されています。また、埋め立てできる量にも限りがあります。
    労働安全衛生法の改正により、アスベストを重量の0.1%を超えて含有するものはリサイクルすることができません。アスベスト使用の有無を確認することは、環境負荷軽減のためにも重要です。弊社ではアスベスト分析・調査を行っております。アスベストについてお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
     
    石綿(アスベスト)検査
     
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