ビタミンA|栄養素バランスを整えて摂取効率アップ⑥

今回は、ビタミンAについてお話しします。
 

ビタミンA

ビタミンAは脂溶性ビタミンに分類され、免疫力の維持、皮膚や目の健康に欠かせない栄養素です。
ビタミンAは鼻や喉、肺などの粘膜の材料となり、ウイルスを防ぐので、免疫力アップや風邪予防、がん予防に有効です。
また、皮膚や髪の毛、爪などの細胞を活性化させてくれるので、美容にも欠かせない栄養素です。
さらに、「目のビタミン」と呼ばれるほど、目の健康に影響を与えます。ビタミンAは網膜で光を感じる物質であるロドプシンをつくっています。ビタミンAが不足してロドプシンが減少すると、暗い場所で目が見えにくくなる夜盲症を引き起こします。
 
ビタミンAには、動物性食品に多く含まれる「レチノール」と、体内で必要に応じてビタミンAにかわる「β-カロテン」があります。
「レチノール」はレバー(肝臓)や肝油などの動物性食品に多く含まれます。
「β-カロテン」はほうれん草、モロヘイヤ、かぼちゃ、にんじんなどの緑黄色野菜に多く含まれます。
 
ビタミンAを多く含む食料
 
「レチノール」「β-カロテン」は脂溶性ビタミンなので、油脂類と一緒に摂ることで吸収力が高まります。炒め物にしたり、マヨネーズやドレッシングなど油を含む調味料をかけるのがおすすめです。
 
ビタミンAを効率的に摂取するには
 
最後に、効率よくビタミンAを摂取できる料理を紹介します。
 
かぼちゃとにんじんのバターソテー
かぼちゃとにんじんのバターソテー
 
ビタミンEが豊富に含まれるアボカドとかぼちゃ、オリーブオイルを使用しました。ドレッシングに油脂が含まれているので、ビタミンEが吸収されやすくなります。またリコピンが含まれるトマトや、ビタミンCが豊富なレモン汁をビタミンEと一緒に摂ることで、抗酸化力がアップしアンチエイジングの効果がより高まります。
サラダを作る際に選ぶ食品を少し意識するだけで、簡単にビタミンE豊富なサラダを作れるので、ぜひ試してみてください。
 
参考文献
「世界一やさしい!栄養素図鑑」牧野直子監修(新星出版社)
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書 (厚生労働省)
「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(文部科学省)
 
食環境衛生研究所ではビタミンA(レチノール・β-カロテン)の検査を承っております。栄養表示に関するご依頼やご相談などお気軽にお問い合わせください。
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