【JFS-B規格】FSM11:手順

今回は、『JFS-B規格 FSM 11 手順』について、説明いたします。
より詳細な内容についてご質問などございましたら、こちらまでお問い合わせください▼
>>【食品コンサルティング】
 
本要求事項は、『組織は、製品や製造工程の設計の際には、関連する安全要件を考慮しなければならない。
食品安全に影響するすべての工程及び作業について、効果的な手順と指示を、確立し、実施し、維持しなければならない。
これらの作業手順と指示を従業員に見える形で示さなければならない。』となっております。
 
食品安全に影響するすべての工程及び作業について、役割を取り決めて手順の共有化をする必要があります。
下記、手順を作成するポイントについてお伝えします。
 

1.手順は分かりやすく

手順を作ること自体が目的ではなく、食品安全に影響する工程を正しく行えるようにすることが目的ですので、硬い文章を書き連ねるのではなく、分かりやすい表現でかつ、イラストや写真などを用い、誰が見てもその手順が守れるように手順を作成しましょう。
それぞれの工程をそれぞれの担当者が基準もなく作成するのではなく、「いつ、どこで、誰が、何を、どのようにすべきか」を明確にすると統一感がでて、分かりやすくなるかと思います。
 

2.最新版管理

手順書の更新をする際は、常に最新版のものが従業員に共有できるようにしましょう。
最新版ではなく旧版の手順書が共有されたままになっていると、誤った手順で製造がされてしまい食品安全に影響を及ぼす事故が起きてしまうかもしれません。
手順書を更新する際は、データだけではなく、配布や掲示している手順書なども合わせて更新するようにしましょう。
 

3.多言語化への対応

組織によっては、手順書を多言語で作成する必要があるかと思います。
その場合ネットで翻訳作業をすることもあるかと思いますが、その翻訳は正しく行われていますでしょうか。
微妙なニュアンスの違いによって、誤った手順が為されてしまう可能性があるため、日本語の分かる従業員の方に確認いただいたり、場合によっては翻訳のサービスを使用するなどして、全従業員に対して共通の手順となるようにしましょう。
 

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