2024年インフルエンザ|感染経路と予防策を理解しよう
11月3日までの感染症発生動向調査では、全国のインフルエンザの1医療機関あたりの感染者数が1.04となりました。流行開始の目安である1.00を上回り、インフルエンザが流行シーズンに入ったと考えられます。
出典:NHKニュース
インフルエンザとは
インフルエンザはインフルエンザウイルスを病原とする気道感染症であり、一般のかぜ症候群よりも重くなりやすい疾患です。日本では毎年11月下旬から12月上旬頃(48~50週)に流行が始まり、翌年の1~3月頃(1~13週)に患者数が増加する傾向にあります。
出典:NIID 国立感染症研究所
インフルエンザウイルスにはA、B、C、Dの4型があり、現在国内で流行している季節性インフルエンザのウイルスは、A(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型と B型で、C型はヒトでの流行は起こりにくいとされています。
1年を通してA型の感染が多いようですが、2024年は2月ごろよりB型の勢力が大きくなり、5月以降もA型よりB型の方が感染者が多いというデータが出ていました。(国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップより)
症状
1~3日間ほどの潜伏期間の後に、発熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが突然現われます。これに咳、鼻汁などの上気道炎症状が続き、約1週間の経過で軽快します。特に、高齢者や呼吸器等に慢性疾患を持つ患者、免疫機能が低下している患者では、症状の重症化や肺炎、脳炎になることがあります。
感染経路
患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛まつ感染」が主たる感染経路ですが、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。
治療
症状に応じた対症療法が中心ですが、オセルタミビル(商品名:タミフル)、ザナミビル(商品名:リレンザ)、アマンタジン(商品名:シンメトレル等)などの抗インフルエンザ薬も使用される場合があります。
予防
予防としては流行シーズンには人込みを避けること、マスクを着用すること、外出後のうがいや手洗いを行うことなどが挙げられます。また、ワクチン接種は感染や発症そのものを完全には防御できませんが、重症化や合併症の発生を予防する効果は証明されています。
食環研では
インフルエンザウイルスA(H1N1、H3N2)の2種類の不活化試験に加えて、インフルエンザウイルスBの不活化試験も開始いたしました。
多種多様な検体に対して対応が可能です。求める効果やご予算に応じて最適な試験内容をご提案いたします。
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参考ページ(別サイトへリンク)
>>インフルエンザ (seasonal (regular) influenza) | 東京都感染症情報センターはこちら
>>令和6年度インフルエンザQ&A|厚生労働省
>>インフルエンザ流行レベルマップ | NIID 国立感染症研究所
>>インフルエンザとは|NIID 国立感染症研究所
>>インフルエンザの発生状況について | 厚生労働省