食品に含まれる細菌数ってどのくらい?

食品はスーパーやコンビニなど様々な場所で購入できますが、大きく分けて食品は常温保管が出来るものと冷蔵・冷凍など保冷する必要があるものとに分けられます。
その理由は、品質を保つための手段となります。またそこに大きくかかわる要因として、微生物が関係します。
傷みやすいものは冷蔵や冷凍が多いかと思います。そういった食品は加工、未加工に関わらず元々細菌数が確認されている食材が多いです。
果物や野菜など内部に細菌数が殆どなくても、傷がついたり外から細菌が付着するとすぐに傷んでしまうものも冷蔵保管されることが多いです。
無菌なもの、ほぼ無菌に近いもの、細菌がいても増殖しないもの等に関しては常温保管が多いです。
どのくらい細菌がいるのでしょう。一口に細菌数だけで食品の安全性は確認できませんが、お弁当やお惣菜では最大で1gあたり1000個程度いることがあります。
サラダなどの生野菜ですとその10倍くらいいるかもしれません。
 
しかし、皆さんの手のひらにはそれ以上の細菌がいる場合があります。
また、人の体には表皮細菌がいますし、そもそも口の中にも口腔細菌が沢山います。
腸の中には1gあたり1000万から1億程の細菌がいるといわれています。
食品の細菌数がいかに少なく制御されているかお分かりになるかと思います。
食品において細菌数を制御することはその中に含まれるかもしれない病原菌や食中毒菌を出来るだけ少なくする、といったことが含まれています。
ただし、生肉や生魚、ひき肉などの食肉製品に関しては、場合により数万から100万程度の細菌がいることもありますので、未調理の食材に関してはしっかり加熱処理などを行って食中毒の可能性を可能な限り少なくすることが必要です。
楽しくしっかり調理して、安全に美味しく食事ができるよう、我々も食品のことをもっと勉強していきたいと思います。
厚生労働省 家庭での食中毒予防
 
 
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