ビタミンE|栄養素バランスを整えて摂取効率アップ⑤
今回は、ビタミンEについてお話しします。
ビタミンE
ビタミンEは脂溶性ビタミンに分類され、細胞膜に存在し、活性酸素の攻撃から細胞膜を守る働きをしています。
活性酵素が細胞に攻撃すると、細胞膜が酸化して過酸化脂質となり、臓器や皮膚などの老化の原因になってしまうのでビタミンEの働きは老化のスピードを緩めるのにとても重要です。また、臓器や皮膚を若々しく保つだけでなく、女性ホルモンの生成を助けて生殖機能を保護する働きもあるので、特に女性にとって大切なホルモンといえます。
しかし体内では生成することができないため、しっかりと食事から摂取することが重要になります。
ビタミンEは植物性油脂やナッツ類、ゴマ、パプリカ、かぼちゃ、ウナギなどに多く含まれます。
ビタミンEは脂溶性ビタミンなので、油脂類と一緒に摂ることで吸収されやすくなります。また、熱や酸に強いので、炒め物にしても損なうことなく摂取できます。
手軽に取り入れるのであれば、おやつにアーモンドを食べたり、ドレッシングを作る際や炒め物を作る際にオリーブオイルを使用することをおすすめします。
最後に、効率よくビタミンEを摂取できる料理を紹介します。
アボカド・かぼちゃ・トマト・レタスのサラダ(レモンオリーブオイルドレッシング)
ビタミンEが豊富に含まれるアボカドとかぼちゃ、オリーブオイルを使用しました。ドレッシングに油脂が含まれているので、ビタミンEが吸収されやすくなります。またリコピンが含まれるトマトや、ビタミンCが豊富なレモン汁をビタミンEと一緒に摂ることで、抗酸化力がアップしアンチエイジングの効果がより高まります。
サラダを作る際に選ぶ食品を少し意識するだけで、簡単にビタミンE豊富なサラダを作れるので、ぜひ試してみてください。
参考文献
「世界一やさしい!栄養素図鑑」牧野直子監修(新星出版社)
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書 (厚生労働省)
食環境衛生研究所ではビタミンE(α-トコフェロール)の検査を承っております。栄養表示に関するご依頼やご相談などお気軽にお問い合わせください。
>>ビタミンE(α-トコフェロール)はこちら