【異物検査】カツオブシムシ(抜け殻)-虫の同定トレーニング63
※こちらのコラムには虫の写真があります。苦手な方はブラウザバックをおすすめします。
会社の近くで虫が採取できたので、前回に引き続き同定を行っていきたいと思います。
今回、同定してみた虫はこちら▼
観察された特徴からコウチュウ目カツオブシムシ科カツオブシムシの仲間である幼虫の抜け殻と推察されます。
カツオブシムシ類の幼虫は成熟すると体長4~5mmとなり、幼虫の期間は約300日とされています。幼虫で越冬し、翌春までに6~10回ほど脱皮を繰り返して成長し、蛹となり羽化します。
カツオブシムシ類は衣類や乾燥食品を食害する虫として有名ですが、幼虫と成虫では対策が異なります。まず、幼虫の対策として、衣類は防虫剤の利用、食品では密閉容器の保存といった方法があります。成虫は光や白いものに誘引されやすい特徴から、白っぽい洗濯物や衣類に集まりやすく、気づかないうちに屋内に侵入させてしまう場合があります。対策として、洗濯物や衣類についてないか確認してから屋内に入ることが挙げられます。
今回はカツオブシムシ類の抜け殻について紹介しましたが、カツオムシ類の幼虫と成虫については下記のコラムを参照してください。
>>【異物検査】虫の同定トレーニング2
>>【異物検査】虫の同定トレーニング59
弊社の異物検査では虫の種類の特定やカタラーゼ試験による混入のタイミング(加熱の有無)の推定が可能となっております。その他、異物の種類に応じた検査も行っております。
是非、ご利用ください。
>>異常品(異物・異臭検査)はこちら