百日咳について|症状や感染経路、予防方法などを解説!

子どもが感染すると重症化する恐れもある「百日咳」。
「百日間、咳が続く」というこの感染症の特徴が、名前の由来になっています。
止まらない咳、長引く咳の原因は百日咳かもしれません。
 
百日咳が流行する時期と言われている4月~6月を迎える前に、症状や感染経路、予防方法について学びましょう。
 

全国の感染者状況

【3月23日~3月29日の1医療機関あたりの百日咳感染者数】
 
img百日咳
 
出典:国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト、NHKニュース
 
現在の感染者の報告は、3月23日~3月29日で77件となり、いまだ感染拡大はしていない状況です。しかし、百日咳は感染力の強い感染症なので、油断は禁物です。
 

百日咳とは

百日咳は百日咳菌(Bordetella pertussis)を原因菌とする感染症です。類縁菌であるパラ百日咳菌(B. parapertussis)が原因となることもあり、また、B. holmesiiも百日咳と同様の症状を引き起こすことが知られています。
 

症状

特有のけいれん性の咳発作(痙咳発作)を特徴とする急性の気道感染症です。患者は小児が中心で、乳児(特に新生児や乳児期早期)では重症になり、肺炎・脳症を合併し、まれに死に至ることもあります。
 
経過は3期に分けられ、全経過で約2~3カ月で回復するとされています。
 

1.カタル期

風邪に似た症状で始まり、咳やくしゃみが1~2週間続きます。次第に咳の回数が増え、程度も激しくなります。風邪との判別が難しいですが、感染力が最も強い時期です。
 

2.痙咳期 (けいがいき)

「短い咳が連続して起こった後、息を吸う際にヒューッと音が出る」といった、特徴的な発作性けいれん性の咳(痙咳)が現れ、2~3週間続きます。年齢が小さいほど症状は
様々で、乳児では息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ、けいれん、呼吸停止と進む可能性があります。
 
百日咳02
 

3.回復期

激しい発作は次第に減衰し、2~3週間で認められなくなります。しかし完全に症状が消えるまでには、さらに数週間を要することもあります。
感染経路
主な感染経路は、鼻や気道からの分泌物を吸い込むことによる感染(飛沫感染)、汚染された場所や物に接触することによる感染、または感染者と直接接触することによる感染(接触感染)です。
 

治療

カタル期(発症から5日以内)の抗菌薬投与が有効であり、主にマクロライド系抗菌薬による治療が行われます。また、激しい咳の場合には咳止め等の対症療法が行われることがあります。
 

予防

手洗いや咳エチケット、患者との濃厚接触を避けるなど、飛沫感染予防策・接触感染予防策を実施することが有効です。また、百日咳含有ワクチンが有効であり、現在はDPT-IPV-Hib(百日咳含有ワクチンを含めた5種混合)ワクチンによる定期接種が行われています。濃厚接触者に対して、予防のために抗菌薬を投薬することも検討されます。
 

食環研では

原因菌であるBordetella pertussisを使用した殺菌試験を実施しております。多種多様な検体に対して対応が可能です。求める効果やご予算に応じて最適な試験内容をご提案いたします。
 
試験ページはこちらから >>
 
殺菌試験に関するお問い合わせはこちら >>
 
参考ページ
>>百日咳|国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト
>>百日咳|厚生労働省
>>百日咳(せき)の感染者数の推移・全国比較 最新ニュース | NHK
 

youtube